世界最高峰のエベレストにも登頂した女性登山家の谷口けいさん(43)が12月21日、北海道の大雪山系の黒岳(標高1984メートル)を登山中に行方が分からなくなり、22日朝から北海道警や自衛隊が捜索をしている。
NHKニュースは22日、警察に入った連絡として、捜索にあたっていた警察が同日午前10時前、谷口さんを見つけたと報じた。「警察によりますと、谷口さんは心肺停止の状態で、ヘリコプターに乗せ病院に搬送している」と伝えた。
行方不明となっていた谷口さんについて、共同通信は次の通り報じた。
谷口さんはロッククライミングをするため仲間4人と20日に入山。21日に登頂したが、用を足すため仲間と離れた後、行方が分からなくなった。仲間が捜索すると近くの斜面に滑落したような跡が見つかった。谷口さんのものとみられる手袋一組も落ちていたという。
日本山岳会(東京)によると、谷口さんは2007年、世界最高峰のエベレストに登頂した。
(登山家谷口けいさんの捜索開始 - 共同通信 47NEWSより 2015/12/22 08:31)
谷口さんはエベレストや北アメリカのマッキンリーに登っているほか、2008年には世界で初めてインドのカメット峰の南東壁からの登頂に成功し、優れた登山家に贈られるフランスの「ピオレドール賞」を女性として初めて受賞した。
【UPDATE】谷口さんはその後、死亡が確認された。旭川東署は23日、死因は脳挫傷だったと明らかにした。同署は転落して岩などに頭を強く打ったとみている。
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