世界ランキング7位の錦織圭(24=日清食品)が10月31日、年間成績の上位8人が戦う男子プロテニス選手協会(ATP)のワールドツアー・ファイナル(最終戦)の出場権を獲得した。シングルスではアジア選手初の快挙。時事ドットコムなどが報じた。
錦織は同日パリで行われたマスターズ・パリ大会準々決勝で世界ランキング6位のダビド・フェレール(スペイン)に3-6、7-6、6-4で勝って準決勝に進み、年間獲得ポイントで虫垂炎手術のため最終戦欠場を表明したラファエル・ナダル(スペイン)を除く5位以内が確定した。世界ランキング10位のミロシュ・ラオニッチ(カナダ)も最終戦進出を決め、出場8人がでそろった。錦織は1日の準決勝でノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。
(時事ドットコム:錦織4強、最終戦進出確定=アジア選手初の快挙-男子テニスより 2014/11/01 09:01)
■ATPワールドツアー・ファイナルとは
ワールドツアーのシーズン最終戦、ATPワールドツアー・ファイナルとは、年間で獲得したポイントが上位の8選手しか出場できない。
この大会へのへの出場権をかけて、全ての選手が年頭に0ポイントからスタート。そのシーズンに出場した大会の成績を得点化し、獲得ポイントが高かった上位18大会の合計得点で上位7名が選出される。残る1枠を8〜20位までにいる4大大会(グランドスラム)優勝者に割り当てられる。不在の場合は、ランキング8位の選手が出場権を得る。
2014年大会はイギリス・ロンドンのO2アリーナで11月9日に開幕。試合形式は、8人が2組に分かれて4人が総当たりで対戦する1次リーグを行い、各上位2人がトーナメントに進み、優勝を決める。
錦織が今回出場したマスターズ・パリ大会は、4大大会に次ぐ格付けで配分ポイントが大きい。10月27日時点で世界ランキング6位だった錦織は、この大会で4強入りなら、他の選手の成績に関係なく自力で出場権を獲得できるとされていた。
錦織が出場を決め8選手出揃ったことで、ATPは早速ホームページに選手らの写真を掲載した。
ATPは、通常は英語で情報を提供しているFacebookにも日本語でコメント。「Kei Nishikori選手が見事アジア人選手として初となるバークレイズ ATP World Tourファイナルへの切符を手にしました。錦織選手はNovak Djokovicc選手やRoger Federer選手といった、現段階における世界トップ8選手のうちの1メンバーとして、11月9日から16日まで開催されるロンドンでのATPシーズンフィナーレを戦います」と書き込み、祝福した。
■錦織「長い試合だった」
錦織圭選手は試合直後のインタビューで、「素直にうれしい。長い試合だったが、しっかり勝つことができて満足している」と話した。試合についても、「自分から攻撃的に行ったことで、5ポイントを連続で取り、セットを奪うことができた。攻めの姿勢がカギになったと思う」と振り返った。
また、試合後のチームメンバーとの夕食では、「素晴らしい夜だ。今日はすごい戦いだった。チームメンバーと夕食を楽しんでいます」とFacebookに写真を投稿した。
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