ニュージーランドで撮影された驚くべき空撮映像が世界で反響を集めている。撮影したカメラマンは野生のオウムだ。「本当に素晴らしい映像!」「この鳥がいればドローンはいらないね」などのコメントが寄せられている。
■いたずら好きで知られるオウム。GoProを盗んで見事な空撮映像を撮る
この動画が撮影されたのは、南島の山岳地帯にあるフィヨルドランド国立公園だ。アレックス・バーフールさんの一家がハイキング中に山小屋に到着した。南島固有で絶滅危惧種のミヤマオウムたちがバルコニーにやってきていた。
地元テレビ局「TVNZ」によると、バーフールさん一家は、アクションカメラの「GoPro」をバルコニーに置いて、ミヤマオウムたちを動画撮影をしていたが、そのうち一羽がタタタタッと近寄ってきてGoProをくわえて飛び立った。
美しい山々の間を30秒ほど飛行した後、岩場に降り立ってGoProをクチバシでケースをいじくっていた。
数分後、バーフールさんの一家が現場に追いつくと、オウムはGoProを手放して逃げていった。映像は無事に記録されていたという。アレックスさんは、TVNZに「息子が鳥が降り立ちそうな岩場を見に行くと、そこにまだ座って撮影していたんです」と話している。
ガーディアンによると、ミヤマオウムは好奇心が強く、いたずら好きな性格で知られている。無防備な観光客から財布、宝石、弁当箱、ワイパーなどの貴重品を盗みだすことがあるという。