「幻魔大戦」「ウルフガイ」などの作品で知られるベテランSF作家の平井和正さんが1月17日、76歳で死去した。平井さんの公式サイトで、以下のように発表された。
平井和正 儀、かねてより病気療養中のところ、平成27年1月17日、76歳を以て、永眠いたしました。長年にわたって皆様より賜りましたご厚情に心より感謝致します。
公式サイトによると、平井さんは1938年、神奈川県生まれ。中央大学在学中の61年に「殺人地帯」が「SFマガジン」第一回コンテスト奨励賞を受賞して、作家デビューした。63年、漫画原作を担当した「8マン」はTBSでアニメ化されて、大人気となった。
79年に刊行開始した「幻魔大戦」シリーズは平井さんのライフワークとなり、総計2000万部を超えるベストセラーになった。83年にアニメ映画化され、最終戦争を意味する「ハルマゲドン」という言葉を流行させた。70年に始まった「ウルフガイ」シリーズでも広く知られている。
■「平井作品がなければ現在のライトノベルはなかった」
脚本家の會川昇さんは、平井さんの死去を悼むとともに「平井作品が存在しなければ、現代のラノベの状況は有り得ない」と、日本のライトノベルに与えた影響の大きさを指摘した。
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