女子マラソンの福士加代子選手が、リオデジャネイロオリンピックに向けて最後の選考会となる3月13日の名古屋ウィメンズマラソンを欠場することになった。1日、大会実行委員会が発表した。理由は「チームとしてのケーススタディーによる、総合的判断の結果」だという。スポニチなどが報じた。
女子の代表枠は最大3人。2015夏の世界選手権で7位入賞の伊藤舞選手が決定済みで、残り2枠となっている。福士選手は1月の「大阪国際女子マラソン」で2時間22分17秒で優勝。日本陸上連盟が設定する2時間22分30秒という記録を唯一突破しているが、大阪国際では内定は出なかったことから名古屋にもエントリーしていた。
このエントリーについて、メディア各社は選考基準の問題を指摘。「あいまいな陸連の選考基準が、メダル候補に余計な消耗戦を強いる展開となってきた」(日刊スポーツ)、「自動的に決まる部分が少なく、最後は選ぶ側の主観に左右される」(朝日新聞デジタル)などと報じていた。
日刊スポーツによると、日本陸連の尾県貢(おがた・みつぎ)専務理事は福士選手のエントリー取り消しについて、「大阪国際女子マラソンでの身体的なダメージを考えると、今回の判断は的確だと思います。まずは疲労を抜き、万全の状態で次の目標に向けて再始動してもらえば、と思います」とコメントしている。
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