「川崎モデル」の次は「川崎モラル」でシビックプライドに溢れた街に

高度成長期に公害という社会課題も生じてしまった結果、いち早く公害対策に取り組んだ川崎は、今や先進の環境・医療技術を世界に輸出するまでに至ります。
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僕が住まう街、神奈川県川崎市。

その川崎市で急速に再開発が進む街、武蔵小杉。僕は武蔵小杉で2013年9月から「こすぎの大学」というソーシャル系大学を仲間と企画・運営しています。「こすぎの大学」での出会いを通じて「そうだ、川崎市議会に行こう!」というコミュニティに参加し、市議会の傍聴を初体験しました。国会中継では居眠りする議員や原稿読み上げの答弁ばかりがネガティブに発信されるものの、実際には秒単位で綿密に練られた原稿であることを知り、行政や街づくりへの関心が高まっている最近です。そんな時に知った「川崎モデル」という言葉。

京浜工業地帯が牽引した高度成長期。一方で公害という社会課題も生じてしまった結果、いち早く公害対策に取り組んだ川崎は、今や先進の環境・医療技術を世界に輸出するまでに至ります。その一つが殿町国際戦略拠点「キングスカイフロント」。また、バブル崩壊後に苦境に陥った中小企業に対して行政が伴走者となり産業を活性化させた「川崎モデル」と称される新しい取り組みは全国各地から注目を集めています。

行政は何もしない・・・という勝手なイメージを払拭する誇らしいエピソードを知り、産業の次は市民の「モラル」による街づくりで未来の日本を牽引していきたいと考え、仲間と一緒にイベントを開催しました。

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4月11日に開催した、川崎モラル第1弾「美しい街、川崎」。参加者は約30名。

午前中はグリーンバード川崎駅チームと一緒になってゴミ拾い体験。

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午後は、グリーンバード川崎駅チーム 代表 田村寛之さんに活動への思い、川崎市議会議員(当時) 吉田史子さんに川崎市の路上喫煙対策等の取り組みを紹介していただきました。

「ゴミを捨てる人を捨てさせない人に変化させるのは難しい。そうであれば、ゴミを捨てない人を増やせばいい。"ポイ捨てはカッコ悪い"というモラルを次世代に伝えていけばいい。そうすれば、いずれゴミを捨てないことが当たり前の社会になる」(田村寛之さん)。「限られた予算。効果的に予算を使うには、税金の無駄遣いを減らすこと。ポイ捨てや路上喫煙がなくなれば、その対策費用を他費用に活用できる」(吉田史子さん)。

田村寛之さんや吉田史子さんのメッセージを受け止めながら、参加者の方々とワークショップ。

最後には、参加者一人ひとりが「私たちの街を美しくするための宣言」を発表。

「街=部屋」「川崎志民になります!」「みんなに広める」「街のいいね!を自慢する」「思いを伝える」「行政の中から行政を変える」「街と共に生きる」「次世代のお手本に」「ゴミの生涯を伝える」「悪いことは悪いと言い続け、嫌われ役を担うこと」「美とは何かを知るために動く、楽しむ」「川崎の"人""こと"全てをリスペクト」「マイゴミ袋を持参」「もっともっと川崎を好きになる!」「ていねいに暮らす。」「花咲く種はわたしの中にある」「街と関わる」「これからも一緒にごみを拾おう!」「次の世代に伝えようゴミ拾い」「いろいろなことに関心を持つ」「地道な行動から街をブラッシュUP!」「こどもたちにゴミについてつたえます。」「気づきを大切にする、伝える」「川崎と歩調を合わせる」「木のように優しく生きる」

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規則や規程という「ルール」ではなく、道徳や倫理という「モラル」による街づくりによる可能性を感じた一日でした。

私たちの街をより知ることで、私たちの街を誇れるようになればうれしいですし、街づくりに参画できれば、より一層誇りに感じられるはず。これからも「川崎モラル」を通じた街づくりを探究していきます。7月11日には川崎モラル第2弾「参加する街、川崎」を開催します。次回のテーマは「選挙」。よろしかったら、ご参加ください。イベント終了後、改めてレポートします。

「川崎モデル」の次は「川崎モラル」でシビックプライドに溢れた街に