上野駅には廃止となる寝台特急の姿を目に焼き付けようと、約2000人の鉄道ファンが駆けつけた。
北海道と本州を結んでいた豪華寝台特急「カシオペア」の下り最終列車が3月19日、JR上野駅を出発した。
26日の北海道新幹線開業に伴い、カシオペアの機関車が青函トンネルを走れなくなることから、1999年の登場以来、17年の運行に幕を下ろす。朝日新聞デジタルによると、上野駅のホームでは約2000人のファンが出発を見送った。発車すると「ありがとう」との声も上がったという。
しかし、上野駅を出発後、「車内に不審物がある」という情報がJR東日本に寄せられた。宇都宮駅と、黒磯駅、郡山駅に停車して車内を点検したため、郡山駅の出発は約2時間遅れた。
写真はイメージ
しかし、不審物と思われたものは、ボイスレコーダーだったという。列車の走る音を録音するために乗客が置いたとみられる。宇都宮駅で安全確認をした警察の情報としてNHKが伝えた。
カシオペアは、途中駅の停車時間を短くするなどして、20日午前11時24分、約10分遅れで札幌駅に到着したという。
鉄道ファンには、列車の走行音や警笛、駅の発車メロディーなどを聞いたり、録音したりして楽しむ「音鉄」「録り鉄」というジャンルがある。
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