家庭裁判所判事を主人公にした漫画「家栽の人」原作者の毛利甚八さん(本名・毛利卓哉さん)が11月21日、食道がんで死去した。57歳。
朝日新聞デジタルによると、葬儀は近親者で営まれたという。
日弁連の裁判員漫画を持つ、漫画「家裁の人」で知られる原作者の毛利甚八さん(東京都千代田区の弁護士会館) 撮影日:2006年03月08日
雑誌ライターなどを経て1987年から「家栽の人」の原作を担当した。植物を愛する家裁判事が少年事件に向き合い更生に努めるストーリーが人気を集め、テレビドラマにもなった。
毎日新聞は、少年院での篤志面接委員や、少年事件の厳罰化に反対していた生前の活動を伝えている。
ルポライターとして民俗学者、宮本常一の足跡を追う一方、2001年に豊後高田市に移住。篤志面接委員として地元の少年院でウクレレを教えながら、毎日新聞で少年問題に関する「さかさメガネ子ども論」や「育ち直しの歌」(西部本社版)などのエッセーを連載。少年事件の厳罰化の流れに反対し、少年院などを通した更生の可能性を発信し続けた。
(訃報:毛利甚八さん 57歳=漫画「家栽の人」原作者 - 毎日新聞より 2015/11/23 18:34)
2015年10月に出版された著書「『家栽の人』から君への遺言 佐世保高一同級生殺害事件と少年法」で、末期がんにかかっていることを公表していた。
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