司会のマイリー・サイラスの大胆なパフォーマンスにもかかわらず、MTVビデオ・ミュージック・アワードを最も沸かせたのは、大統領選への出馬を表明したカニエ・ウェストだった。
アメリカ出身のラッパーであるカニエは、ビデオ・ヴァンガード賞を受賞。その10分にも及ぶ長々としたスピーチの中で、2020年の大統領選に出馬する意向を明らかにした。
受賞の鐘を鳴らしたのは、プレゼンターを務めるテイラー・スウィフト。2009年の授賞式で、最優秀ビデオ賞を受賞したテイラーのスピーチ中にカニエが乱入し、ビヨンセが受賞すべきだと主張したハプニングから、完全に和解したことを示した。
「カニエとは、6年前にこの授賞式で初めて会いました」と、テイラーは冗談まじりに言った。「それ以来、私たちは長い時間をかけて色々なことを話し合ってきました」。
「スピーチはカニエに締めくくってもらいますね!でも、カニエ・ウェストはこれまでで最も偉大なキャリアを築いた一人です。今日ここでビデオ・ヴァンガード賞を、友人であるカニエ・ウェストに授与できることを光栄に思います」
カニエはスーパーでの買い物や野球場での出来事、そして授賞式などについて話したあと、大統領選出馬計画を持ちだした。
「これは新しい考え方なのです。私たちは自分の子供たちをブランドでコントロールしないし、低い自尊心や憎悪を教えることもしません。子供たちには自分自身を信じるよう教えるつもりです」
そしてこう続けた。
「私の祖父が生きていたら、祖父は私を止めはしないでしょう。何を失うのかはわからないけれど、これは私のためにやっているものではないのです。これは信念のため、真実を信じる人々のためなのです。そう、もうわかったでしょう、私は2020年に大統領に立候補することを決めました」
そういえばドナルド・トランプの大統領選出馬キャンペーンも、これまでに聞いたことのないくらい馬鹿げたことだったような...
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