首相官邸の屋上にドローン(小型無人飛行機)を飛ばしたとして逮捕された男は、地元の福井県知事選(4月12日投開票)に影響を与えることを狙ったが、ドローンが操縦不能に陥ったうえ、官邸屋上で2週間放置されたため選挙が終わり、目的を果たせなかった可能性がある。
威力業務妨害の疑いで逮捕された福井県小浜市の無職、山本泰雄容疑者(40)が書いたとされるブログには、以下のように書かれていた。
計画
4/8 官邸にドローン墜落・・・マスコミ報道
4/9 ブログ公開、警察に出頭・・・ここが選挙3日前
4/12 混乱の中で選挙を迎える
全国から注目される中で12日投開票・・・投票率、票の行方がどうなるか・・・
(「ゲリラブログ参」より 2015/04/10 19:32)
官邸汚染土ドローンで報道を引き付けた後
自治体間の抗争を演出して官邸から福井知事選に注目を移動するための手段・・・
選挙後(4/12 20:00)にブログを予約更新して「第1の矢」のフィクションを明かす計画・・・
選挙とっくに終わって意味無くなった・・・
官邸を狙うときは2週間前に飛ばさないといけないのか・・・難しい・・・
(「ゲリラブログ参」より 2015/04/25 11:04)
(ブログには3月25日に「第1の矢」というエントリーがあり、高浜原発の再稼動に同意する福井県高浜町議会に抗議するため、「高浜町内の砂浜に進入し汚染土をスポット埋設」と書かれている)
4月12日のエントリーには、4月9日の午前3時30分に赤坂からドローンを官邸に向けて飛ばしたが、「GPS感度が悪く」「アプリダウン」など予想外の条件が重なり、ドローンが行方不明になったと書いていた。「帰宅後ニュースをみるが・・・何も報道ない・・・」とも綴っている。
22日に首相官邸の屋上からドローンが発見されたことをネットニュースで知ると「遅せーよ職員!てゆーか警備員じゃないのか・・・2週間放置て・・・」と書き込んでいた。
テレビ朝日は、捜査関係者への取材をもとに「ブログのアクセス数が24日の出頭直前までほぼゼロだった」として「出頭を決意した後に公開した可能性」があると報じている。
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