非常に強い台風21号の影響で9月4日、大阪湾に浮かぶ関西空港の滑走路が広範囲にわたって冠水した。また、空港と陸を結ぶ連絡橋に強風などで流されたタンカーが衝突した。朝日新聞デジタルなどが報じた。
滑走路の冠水について、国道交通省関西空港事務所の担当者は朝日新聞の取材に対し、「管制塔から見る限り、数十センチは浸水している」と話した。
また、第五管区海上保安本部によるとこの日午後1時半ごろ、連絡橋の橋脚にタンカーが衝突したと、乗組員から通報があったという。世界の船舶の動きをリアルタイムで表示するサイト「マリントラフィック」によると、現場は橋の空港側に近い箇所とみられる。
当時、大阪湾では台風の接近に備え、海上に複数の船舶が停泊しており、このタンカーもいかりを降ろして海上に停泊していたが、強風と高波によって橋まで流されたという。
NHKニュースがTwitterに投稿した映像によると、タンカーは橋に密着したまま、押し寄せる波によって上下を繰り返している。橋の複数箇所に損傷があるとみられる。
NHKニュースによると、タンカーは空港に燃料を運び終えて停泊していたという。けが人はいないが、同保安本部は油流出の有無などを調べる。