関西学院大の講師「放射能浴び光るかと思った」 福島出身学生に差別発言

関西学院大学で、外国人の男性講師が授業中、福島県出身の女子学生に「放射能を浴びているから電気を消すと光ると思った」との差別的な発言をしたことがわかった。
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A modern university lecture hall and classroom space set up with movable tables for running a 'seminar' type class.
EricFerguson via Getty Images

関西学院大学(兵庫県西宮市)で、男性の外国人講師が授業中、福島県出身の女子学生に「放射能を浴びているから電気を消すと光ると思った」と発言していたと、大学が2月21日に発表した。大学は講師を17日付で減給3カ月の懲戒処分とした。

関学大によると、2014年10~11月ごろ、英語の授業中に講師に出身地を尋ねられた女子学生が、「福島県出身です」と答えたところ、講師は教室の電気を消し、この問題発言をしていた。授業は約30人の学生が受けていた。学生は精神的ショックを受け、それ以降は授業を休みがちになったという。

学生は当初、大学に訴えることはしなかったが、16年4月、大学に「ハラスメント相談センター」が新設されるとここに申告し、問題が発覚した。

講師は40代で非常勤。大学は11月以降、講師から事情を聴取。講師は電気を消したかどうかは「記憶にない」としつつも発言を認め、「冗談のつもりだった」として謝罪する意向を示した。大学は「差別的発言だった」と認め、3月末で講師との契約を打ち切るという。大学は、講師の国籍は明らかにしていない。

関学大はハフィントンポストの取材に、伊藤正一副学長名で「被害学生と関係者の皆さま方、東日本大震災被災地の皆さま方に深くお詫び申し上げます。被害学生の申し立てを真摯に受け止め、今後二度とこうした事案が発生しないよう、教職員の自覚を促し、再発防止へ向けて一層努力いたします」とのコメントを出した。

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