菅直人元首相は9月26日、公式ブログを更新し、小池百合子氏が立ち上げた新党「希望の党」について「大いに協力したい」などと述べた。希望の党が公約に原発ゼロを掲げたことを評価したという。
菅氏はブログで、ドイツのメルケル首相が2011年、同国では2022年までに原発ゼロを達成するとを閣議決定したことを紹介。その上で小池氏について、「私は小池氏が日本のメルケルになって、ドイツと同じようなテンポで原発ゼロを実現してほしいと思います」などとエールを送った。
一方で、民進党の公約検討会では、公約が「2030年代原発ゼロ」という曖昧な表記になったことを批判。「2029年までは原発を維持することを認めることになり、これでは民進党は原発ゼロ実現の先頭に立つことはできません。困ったものです」などと述べた。
菅氏は2011年の福島第一原発の事故以降、脱原発に方向転換した。2017年7月には、国政選挙で民進党が原発ゼロを公約に掲げなければ「民進党は国民にとって存在意義を失う」とブログ主張。「2030年までに原発ゼロを実現する」と明確に公約に掲げないなら、「脱原発党=緑の党を全国規模で再結成」などと、新党構想をぶち上げていた。
なお、菅氏は10月の衆院選では、民進党から出馬する方針を決めている。