小林可夢偉がF1復帰 ケータハム、正ドライバーに起用

自動車レースの最高峰「F1」シリーズに参戦しているケータハムは1月21日、今季の正ドライバーとして小林可夢偉を起用すると発表した。小林は2年ぶりのF1復帰になる。

自動車レースの最高峰「F1」シリーズに参戦しているケータハムは1月21日、今季の正ドライバーとして小林可夢偉を起用すると発表した。小林は2年ぶりのF1復帰になる。

小林は2009年終盤にトヨタからF1デビュー。201年から3年間、中堅チーム「ザウバー」のドライバーを務め、2012年の日本グランプリでは第3位となった。鈴木亜久里、佐藤琢磨に次ぐ日本人3人目の表彰台だった。しかし同年限りでシートを失い、昨年は世界耐久選手権に出場していた。ケータハムは昨年、11チーム中で最下位。小林がチームに上昇気流をもたらすことが期待される。

小林は自身の公式サイトに、以下のようにコメントを掲載している

「再びF1のレースドライバーに戻ることができすごく嬉しいです。ケータハムF1チームと一緒に戦えることを非常に楽しみにしています。昨年末から、チーム代表のシリル・アビテブールとチームオーナーのトニー・フェルナンデスのふたりと、2014年とその先についての交渉をしていました。彼らが考えているチームの目標やそのために実際に行われている投資状況などに感心させられました。なによりもチームが僕のこれまでのレースの実績と経験を評価して起用してくれたことを光栄に感じていますし、今日こうして発表ができて嬉しいです。僕のこれまでの経験とすべての力を使ってチームを牽引して目標を達成できるように頑張ります。

またこの機会に改めてKAMUI SUPPORTに募金してくださったファンのみなさまにお礼を申し上げます。実際に集まった募金はもちろんのこと、これだけ多くの方がサポートしてくれたというみなさまの行動が、今回のF1復帰に向けて力強い後押しになりました。この募金は、僕を助けてくれただけでなく、これからチームが前進する力になります。2014年はKAMUI SUPPORTに募金をしてくださったみなさまと一緒に戦うことになりますし、僕はそのことを大変誇りに感じています。

クリスマス前に初めてリーフィールドのファクトリーを訪れた時、チーム全体にみなぎる向上心を肌で感じました。去年はケータハムにとっては厳しいシーズンでしたが、今年はルールが変わったことでF1全体が再スタートという状況です。それはどのチームにも上位に進出するチャンスがあることも意味しています。このチームには、今年だけでなくその先も成長を続けていけるすべてのものが揃っています。もちろん今年どこまでできるかについては現実的でいなければならないですし、実際にテストでクルマが走り始めるまで自分たちがどの位置にいるのかまだ分かりません。ただし、どんなことがあっても僕たちは前進しなければなりません。2014年、僕は真剣に上位を目指している新しいチームとともにF1の再スタートを切ります。そしてこのチームにとっても2014年は、2012年にリーフィールドにファクトリーを引っ越ししてから培ってきた人材や施設の本当の力を初めて発揮できるシーズンになります。

とにかくすぐにでも走りはじめたいです。テストが始まるぎりぎりのタイミングで発表できたメリットは、走りたい気持ちを我慢する時間がほんの少しでいいということですね。これからテストが始まるまでは、できるだけ多くの時間をファクトリーで過ごす予定です。シミュレーターに乗るだけでなくみんなとともにヘレスとバーレーンのテストに向けた準備をしたいと思います。とにかく心身共に準備万端なので、テストの開始が待ち遠しいです」