『カメラを止めるな!』著作権トラブルが解決。和田亮一氏と上田慎一郎氏の2人が共同原作に(発表全文)

「和田氏と上田監督それぞれのオリジナル性をお互い尊重する気持ちを汲んだ」
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「カメラを止めるな!」公式サイトより
kametome.net

上田慎一郎監督の人気映画『カメラを止めるな!』の著作権トラブルが解決したようだ。

この映画をめぐって、舞台『GHOST IN THE BOX!』 が元ネタとなっているのにクレジット表記が不十分だとして、劇団「PEACE」を主催していた和田亮一氏が抗議していた

『カメラを止めるな!』を製作した「ENBUゼミナール」は2月27日、公式サイトで“「カメラを止めるな!」に関するご連絡”という告知を掲載。今後は「共同原作」として、和田亮一氏と上田慎一郎氏の2人の名前をクレジットに入れると発表した

今回の発表では、「GHOST IN THE BOX!」の舞台から、上田監督が着想を得た上で、上田監督の独自のアイデアを盛りこんだと説明。共同原作のクレジットに変更することは「和田氏と上田監督それぞれのオリジナル性をお互い尊重する気持ちを汲んだ」としている。

ENBUゼミナールの発表全文は以下の通り。

 

■「カメラを止めるな!」に関するご連絡

2019年2月27日

株式会社ENBUゼミナール 代表取締役 市橋浩治 

この度、映画「カメラを止めるな!」のクレジットについて、和田亮一氏、舞台「GHOST IN THE BOX!」関係者、上田慎一郎監督および弊社は、下記内容にて合意いたしましたこと、また、今後の『カメラを止めるな!』に関連するプロジェクトについて、お互い協力し展開していくことをご報告させていただきます。

記 

(日本語版における表記)

共同原作 和田亮一 上田慎一郎

企画開発協力 荒木駿 大坪勇太(劇団PEACE)

Inspired by:「GHOST IN THE BOX!」

(和田亮一/劇団PEACE)

 

(英語及び他の外国語版における表記)

Joint Original Work:Ryoichi Wada、Shin-ichiro Ueda

Planning and Development Co-operation: Shun Araki、Yuta Otsubo (PEACE Theater Group)

Inspired by:“GHOST IN THE BOX!” (Ryoichi Wada/PEACE Theater Group )

 

「カメラを止めるな!」(以下「本映画」といいます)は、かねてよりお伝えしてきました通り、和田氏を代表著作権者とする舞台「GHOST IN THE BOX!」より、上田監督が着想を得て企画・製作したという経緯がありました。

一方、本映画製作においては上田監督によるオリジナルのアイデアを盛りこみ、上田監督自身による脚本、撮影、編集という形で製作を進めておりました。 

これらの事を踏まえ、本映画のクレジットは、和田氏と上田監督それぞれのオリジナル性をお互い尊重する気持ちを汲んだ内容としております。

なお、上記クレジットの合意などに関する関係者への取材などは固くお断りいたしますので何卒よろしくお願い申し上げます。

最後に、本映画のファンの皆様、関係者の皆様には、これまでご心配・ご迷惑をおかけいたしました事、心よりお詫び申し上げます。今後とも、将来を期待できる才能あふれるクリエイター達を応援いただけますと幸いです。

以上

――――

まずはこの件で「カメラを止めるな!」ファンの皆様に多大なご心配をお掛けしたことをこころよりお詫び申し上げます。

上田監督、市橋プロデューサーや元劇団員と話し合いを重ね、お互いの気持ちを理解しあった上で本日を迎えることができました。

この作品がたくさんの方々に愛され、多くの賞を受賞し、世の中に残っていく作品になったことを誇りに思います。そして同時に、これから先、共に創作をできるということを嬉しく思います。

和田亮一

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両陣営で冷静に話し合いを重ねた結果、“お互いのオリジナル性がなければ産まれなかった作品”ということで気持ちが一致しました。

「カメラを止めるな!」を応援してくれているファンの皆さま、ご心配をおかけしてしまい、申し訳ありませんでした。

今後は本作を益々多くの方々に楽しんで頂けるよう、また、本作にまつわる今後の展開についても、お互いに協力しあって創っていければと思っております。

上田慎一郎

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両者の才能により、「カメラを止めるな!」は非常に大きな成功を収めることができ、そして、今後は協力し展開することとなったこと喜んでおります。

ファン、そして応援いただく皆様の期待に応えられます様、今後とも頑張ってまいります。

市橋浩治