加計問題『首相案件』の記録 安倍首相は「愛媛県が作成した文書、コメントを控えたい」と答弁せず

「(学部新設までの)プロセスにおいても問題ない」と強調しました。
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首相官邸に入る安倍晋三首相(手前)=4月11日午前、東京・永田町
時事通信社

衆院予算員会の集中審議が4月11日午前、始まった。

加計学園の獣医学部新設計画について、柳瀬唯夫首相秘書官(当時)が愛媛県職員らに「首相案件」と述べたと記された同県の文書の存在が判明して初めて、安倍晋三首相が答弁に立った。

安倍首相は、柴山昌彦議員(自民)から「首相案件」と記載されていたことへの認識を問われると、「愛媛県が作成した文書については、コメントを差し控えたい」と答弁を拒否。

「(学部新設までの)プロセスにおいても問題ない。(認可について)私から指示を受けたという人は一人もいない」と、問題がなかったことを強調した。

また、柳瀬氏本人が「外部の方に対して、この案件が首相案件になっているといった具体的な話をすることはあり得ない」と否定したコメントについて、支持する考えを示した。