PRESENTED BY カゴメ

「これ、お肉じゃないの?」と衝撃。カゴメがプラントベースフードの「おいしさ」にこだわる理由

人気の「大豆ミートのキーマカレー」や、新発売の「ごろっとお豆のチリトマトスープ」。おいしさの秘密とは?
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photo by 川しまゆうこ

グローバル化や健康意識の高まりなどによって、「食」も多様性が重視される時代。植物性の原料でつくった食品「プラントベースフード」への注目が、世界的に高まっている。とはいえ、「興味はあるけど、味はどうなの…?」と不安に思う人も多いのでは?

「野菜の会社」として、プラントベースフードの開発に注力しているのがカゴメだ。同社が追求する「おいしさ」の秘密や「食の多様性」に対する独自の取り組みとは? 企画開発を担当する稲葉洸貴さんに聞いた。

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カゴメ株式会社 マーケティング本部 食品企画部 家庭用グループ 稲葉洸貴さん
photo by 川しまゆうこ

カレーなど10種類を展開

── プラントベースフードのラインナップと、開発の背景を教えてください。

カゴメのプラントベースフードは現在10種類。カレー5種類、パスタソース3種類、スープ2種類を、気軽に食べられるレトルト食品として展開しています。

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開発のきっかけは、2019年、インバウンドがピークで外食店の方々から「海外のプラントベース志向の方にも対応できる商品がほしい」とお声をいただいたこと。

カゴメはもともと「野菜の会社」ですので、野菜や豆だけでどれだけのものがつくれるかチャレンジしたら、結構おいしいものができたんです。まずは業務用のルートで展開し、2021年には家庭用の販売もスタートしました。

おいしさを支える、独自のノウハウ

── 開発でこだわった点、苦労した点は?

一番は、やはり「おいしさ」にこだわっています。ちょっとでも「我慢して食べなきゃいけない健康食」のようになると、なかなか広がらないですし、毎日おいしく続けられることを目指しています。

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商品開発の様子。何度も試作を繰り返し、味を整えていく

開発で一番難しいポイントは、動物性の旨みを野菜でどれだけ補えるか。一商品の試作回数は60〜100回くらいで、大豆ミートのサイズや野菜の配合量、スパイスなど、毎回試行錯誤しています。ただ、もともと野菜だけでつくることが得意な会社なので、培ってきたノウハウはありました。

── どんなノウハウが商品の「おいしさ」につながっていますか?

大豆ミートは独特の匂いを苦手とされる方もいますが、カゴメは独自素材の「野菜だし」を合わせることで、その匂いを抑えています。

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シリーズ一番人気の「大豆ミートのキーマカレー」
photo by 川しまゆうこ

シリーズ一番人気の「大豆ミートのキーマカレー」には、「生玉ねぎ」「フライドオニオン」「オニオンソテー」という焙煎度の違う3種類の玉ねぎを使っています。

生玉ねぎの辛みは「キレのよさ」、フライドオニオンはお肉を炒めた時の「焦げ感」を演出します。オニオンソテーを入れると甘みが出て、食べている時に旨みを感じやすくなるんです。

カレーシリーズは温めなくてもおいしく食べられるので、防災という切り口でも支持されています。賞味期限は2年なので、日常で食べながらストックしていただけるんです。

新商品では「食べ応え」「手軽さ」もアップ

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新商品の「ごろっとお豆のチリトマトスープ」
photo by 川しまゆうこ

2024年8月末には、新商品として「ごろっとお豆のチリトマトスープ」「ごろっと根菜のスープカレー」を発売しました。こだわったのは、野菜や豆の具材感。「プラントベースは物足りなさそう」と感じる方も、しっかりとした食べ応えが得られると思います。

これだけで一食分の野菜(※)を使用しており、袋のままレンジで温められるのも特徴です。「今日はご飯をつくるのが面倒だな」という時にも、メニューの1品として手軽に取り入れていただけます。

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「ごろっとお豆のチリトマトスープ」を試食したハフポストスタッフ。「おいしい!食べごたえがありますね」と満足な表情だった
photo by 川しまゆうこ

※厚生労働省推進・健康21の目標値(1日350g)の約1/3である野菜120g分。野菜の全成分を含むものではありませんが、不足しがちな野菜を補うためにお役立てください。

食の選択肢を広げる意義

── カゴメがプラントベースフードの開発に注力し続ける理由はなんですか?

カゴメは食品メーカーとして食事を楽しくしていくために、食のダイバーシティを推進したいと考えています。例えば、アレルギーや宗教などの事情がある方とは、メニューを別々にしなければいけないことがありますよね。そういった方にお話を聞くと「ちょっと寂しい気持ちになる」と。プラントベースフードが広がれば、多様な方々と同じ食卓で同じメニューを楽しめる可能性が広がります。

実際に学食を提供している大学から「(肉を食べられない)友達と同じ食事を一緒にとれることがすごく嬉しい」と反響も。このシリーズの価値を感じています。

── プラントベースフードは新たな選択肢である一方、「なじみのなさ」が課題かと思います。認知拡大のための活動もされていますか?

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中学校での授業の様子。プラントベースフードについて学んだ後、試食体験も実施

最近は中学校で「食のダイバーシティ」という切り口の授業を実施し、「プラントベースフードという選択肢もある」と伝えています。生徒たちに実際に商品を食べてもらい、一緒に「どうやったらこの考えが広がっていくか」考えるワークもしています。

生徒たちの多くは、「今後、世界的に人口が増えていく中で、肉の生産量と消費量のバランスが悪くなる」という意識を持っています。将来を見据え、まずは選択肢の一つとしてプラントベースフードを知ってもらえたらと思います。同時に、彼らが将来、グローバルな環境で人々と食文化の違いを越えていく時、プラントベースフードは有効なコミュニケーション手段にもなるでしょう。

「違和感なく食べ続けられる」商品づくり

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photo by 川しまゆうこ

カゴメのプラントベースフードは、お肉っぽさを感じていただきたいというよりは、日常のメニューと比べて違和感なく続けていただける商品。気がついたら「え?これって野菜だったんだ」というところを目指しています。

まずは「おいしく野菜を食べる一つの方法」としてプラントベースフードを知ってもらえたらと思います。最初はハードルがあるかもしれませんが、ぜひ皆さんに手に取っていただきたいです。

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「食の新たな選択肢」として注目されるプラントベースフード。筆者は一口食べた瞬間「これ、本当にお肉じゃないの?」と、味の深みや香りに衝撃を受けた。一度試してもらえれば、きっと驚きを体験していただけるだろう。

(取材撮影・川しまゆうこ)

 

<カゴメの「プラントベース」商品について>
※同一製造ラインにおいて動物性原料を含む商品を製造しています。
※原料の加工工程や全てをさかのぼった起源原料の確認はしていません。