蚊は何階以上なら飛んでこない? 飛行機に乗ることもあるらしい…

マンション選びの参考にも使えるかも?
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ウェザーニュース

ジメジメとした梅雨ならではのスッキリしないお天気が続いていますが、すでに蚊は活発に活動し始めています。ウェザーニュースでは、蚊に関する調査を継続的に実施していますが、最近の結果をみると、6割以上の人が今シーズンすでに蚊に刺されていることが分かりました。

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スマホアプリ「ウェザーニュース」より
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前回(5月10〜11日実施)から約2ヵ月が経過した7月9〜10日の調査では、「もう刺された」という人が47ポイント増え64%に。地域別に結果を見てみると、沖縄〜東北エリアで刺された人が5割を超えていました。一方、北海道は「もう刺された」が16%程度で、全エリアのなかで唯一過半数以下のエリアとなりました。梅雨の最中の地域でも、いよいよ蚊のシーズンが本格化したことが分かります。

ところで、マンションの高層階に住んでいると、網戸もないのに蚊が入ってこないといいます。戸建ての家で網戸なしは考えられませんが、蚊は何階以上なら飛んでこないのでしょうか。

高層階で蚊は生き延びられない

「蚊の種類によりますが、日本ではマンションの3階くらいまでの高さが限界ではないかといわれています。ただし、海外では上空1000mの空中で蚊の大群に出会ったという記録があるそうです」というのはアース製薬研究部生物研究課の有吉立課長です。

蚊が飛んでくるのが3階までなら、4階以上は蚊が飛んでくることはとても少なくなります。あまり高いところは苦手なようです。

「もちろん蚊が人と一緒にエレベーターに乗ってきたり、荷物と一緒に高層階に侵入してくることはあります。何日かは生息できるでしょうが、高層階の部屋の中で卵を産んで繁殖するなど生き延びることは難しいです」(有吉課長)

排水管は登ってこられない

マンションの浄化槽や雑排水槽でチカイエカが冬でも発生しますが、排水管を通って上がってくることはないのでしょうか。

「マンションの排水管には排水トラップといって下水道の悪臭などが屋内に侵入するのを防ぐ装置が付いているので、蚊が上がって来ることはないと思います。住人のいない空き部屋では排水トラップに溜める封水が枯渇(こかつ)して蚊が上がってくることがありますが、生活している部屋での心配はありません」(有吉課長)

蚊が飛行機に乗って海外から侵入する?

蚊はエレベーターにも乗れば飛行機にも乗るそうです。

「日本に常在していないネッタイシマカが国際空港の検疫所で実施した調査(ベクターサーベイランス)で確認されています。デング熱やジカ熱を媒介する蚊なので駆除しています」(有吉課長)

蚊は高いところが苦手なようで、4階以上に飛んでくることはまれなので、マンション選びの際に覚えておきたいものです。
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