シリアで武装勢力に拘束され、3年4カ月ぶりに帰国したフリージャーナリストの安田純平さんが11月2日、日本記者クラブで記者会見を開いた。帰国後、本人が会見を開くのは初めて。
安田さんは会見の冒頭、一連の騒動について謝罪と感謝の言葉を語り、頭を下げた後、「私自身の行動によって、日本政府が当事者にされてしまったという点について、大変申し訳ないと思っています」と陳謝した。
安田さんの冒頭発言は、以下の通り。
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安田純平と申します。よろしくお願いいたします。本日は貴重なお時間を割いていただきまして、ありがとうございます。今回、私の解放に向けてご尽力いただいたみなさん、ご心配をいただいた皆様に、お詫びしますとともに、深く感謝を申しあげたいと思います。本当にありがとうございます。
私自身の行動によって、日本政府が当事者にされてしまったという点について、大変申し訳ないと思っています。何が起こったのか、可能な限り説明するのが責任だと思っています。
この場をお借りしまして、拘束から経緯についてに説明します。よろしくお願いいたします。
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安田さんは2015年、内戦下のシリアに入国後に行方不明となった。武装組織に拘束されていたが、解放され、10月25日に帰国。一時滞在したトルコから日本へと向かう飛行機内などで、一部の報道機関の取材に答えていた。
NHKの取材には、自身の解放の経緯について「日本政府が何か動いて解放されたかのように思う人がおそらくいるのではないか。それだけは避けたかったので、ああいう形の解放のされ方は望まない解放のされ方だった」と語っていた。