統計学の手法や数量分析をいち早く政治学に取り入れ、日本の戦後の政治学の礎を築いた東京大学名誉教授で政治学者の京極純一さんが2月1日、老衰のため東京都内の病院で死去した。92歳。京都市出身。共同通信などが報じた。
京極さんは1924年生まれ。東大卒。戦時中、学徒出陣を経験した。
世論調査や得票成績などの数値をもとに、投票行動や有権者の意識を精密に分析した「政治意識の分析」(68年)は、この分野の先駆的な業績となった。主著「日本の政治」(83年)では、人々の人生観や秩序像にさかのぼって「親心」「正論」などの角度から日本政治を体系的に解説し、学術書としては異例のベストセラーに。政治家の倫理のあり方も説き、リベラルな学者として民主主義の成熟に力を注いだ。
(政治学者の京極純一さん死去 主著「日本の政治」:朝日新聞デジタルより 2016/02/12 10:14)
京極純一さん。撮影日1970年12月(c)時事通信社
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