現役首相として、2016年に初めて国内のレインボー・プライドに参加したカナダのジャスティン・トルドー首相。カナダ・トロントで6月25日に開催された2017年のプライドパレードにも、家族で姿を見せた。
トロントのレインボープライドに家族と一緒に参加したトルドー首相(Photo credit should read GEOFF ROBINS/AFP/Getty Images)
パレードでは、専属写真家のアダム・スコッチ氏が、首相がレインボーフラッグを持ち、映画「ワンダーウーマン」のティアラをつけた女の子とハイタッチする写真を撮影したが、その首相の足元にのぞきみえる靴下が注目を集めた。
これまで、スターウォーズなど様々なデザインの靴下をはいて話題をさらってきたトルドー首相。この日はいていたレインボーカラーの靴下に書かれているのは「イード・ムバラク」の文字だ。
「イード・ムバラク」は、ラマダン明けを祝う「イード・アル・フィトル」で使われるあいさつ。SNSでは、文化的多様性を大事にする首相らしい靴下に、賛同する声が投稿された。
「全てにただ寛容であるのではなく、全てを祝う。カナダのトルドー首相は、イードの靴下を履いて、家族と一緒にトロントプライドのパレードを歩いた」
「トルドー首相がイード・ムバラクと書かれたレインボー靴下を履いてプライドバレードに参加。トランプ大統領は、オレンジ色の服で、レインボープライドは無視。ゴルフをしていたようだね」
プライド当日、レポーターたちにマイクを向けられた首相はこう語っている。
「カナダを素晴らしくて強い国にしているのは、幾つもの重なりあうアイデンティティです。そして今日は、全てのLGBTQコミュニティを祝います」
またこの前日、ラマダン明けを目の前にして、首相は次のような声明も発表した。
「今夜の夕暮れ、カナダや世界中のイスラム教徒が、ラマダン明けをイード・アル・フィトルで祝います」
「カナダの文化的ダイバーシティは、カナダの強さと誇りの源です。今年、カナダは建国150周年です。イスラムコミュニティーが、私たちの国をつくる上で大きな貢献をしてきました」
頬にレインボーのメープルリーフを描きイード・ムバラクの靴下を履いて、LGBTとイスラム教徒という“マイノリティ”に同時に敬意を表したトルドー首相。
パレードでは、レインボーのターバンをまいた参加者と自撮りをするなど、多くの人たちと多様性を祝った。
トルドー首相のツイート。「Love is love(愛は愛だ)」
▼自撮りに応じるトルドー首相(画像集)▼
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