ジョニー・デップは「妻を殴れると冗談を言っていた」。共通の友人が裁判で証言

ジョニー・デップ氏とアンバー・ハード氏の裁判で、ふたりの友人が結婚式の後に交わした会話について証言しました

ジョニー・デップ氏が元妻のアンバー・ハード氏を名誉毀損で訴えている裁判で5月17日、ふたりの共通の友人だったアイオ・ティレット・ライト氏の証言映像が公開された。

その中でライト氏は、デップ氏が虐待をほのめかすようなコメントをしていた、と証言した。

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(左から)アンバー・ハード氏、アイオ・ティレット・ライト氏、ジョニー・デップ氏
Getty Images

この裁判では、2018年のハード氏のワシントン・ポストへの寄稿が名誉毀損に当たるとして、デップ氏がハード氏に対して5000万ドル(約64億6000万円)の損害賠償を求めている。これに対し、ハード氏はデップ氏に1億ドル(約129億1900万円)の反訴を提起している。

ライト氏は、もともとハード氏の友人で、ハード氏を通してデップ氏と知り合った。

17日の裁判で流されたのは、3月10日に撮影されたライト氏の証言映像だ。

この中でライト氏は、デップ氏とハード氏の結婚式の後にデップ氏と交わした、冗談と思われる言動について回顧。

「ジョニーと一緒に歩きながら、結婚を祝福しました。 すると彼は『結婚したから、これで彼女の顔を殴ることができる。(それに対して)誰も何もできない』と言いました」と述べた。

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法廷で流されたライト氏の証言(2022年5月17日)
BRENDAN SMIALOWSKI via Getty Images

訴訟の経緯

デップ氏とハード氏は2015年2月に結婚し、デップ氏の所有するカリブ海の島で結婚式を挙げた。しかし結婚生活は数カ月で破綻し、2017年に正式に離婚が成立した。

ハード氏は2018年に、暴力を受けている女性への支援を訴える論説をワシントン・ポストに寄稿。その中で自分自身を「家庭内暴力を経験した著名人」と述べた。

ハード氏は記事でデップ氏の名前に触れていないものの、デップ氏は寄稿が原因で主要な役を得られなかったと主張し、ハード氏を名誉毀損で訴えた。

ライト氏の証言

17日の裁判で流された証言映像で、ライト氏はデップ氏がハード氏を侮辱する場面に何度も遭遇したとも述べている。

また、直接デップ氏がハード氏を殴る場面を見たことがないとしつつも、デップ氏が抜いたとされるハード氏のブロンドの髪の塊を、カーペット上で目撃したと語った。

さらに、デップ氏がハード氏にグラスと食器を投げつけるのを見たと明かし、「私にとって、それは暴力です」と述べた。

一方、デップ氏はハード氏やその他の女性に肉体的に危害を加えたことは一度もないと主張している。

4月に始まった裁判では、デップ氏のファンが毎回法廷の外に集まって、デップ氏への支持を表明してきた。

またSNSでは、デップ氏を被害者のように描く投稿も多数あり#AmberHeardIsALiar(アンバーハードは嘘つき)と#AmberTurd(アンバークソ野郎)など、ハード氏を中傷するようなハッシュタグも作られている。

ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。