アメリカ共和党のジョン・マケイン上院議員が死去、81歳だった。昨年より脳腫瘍を患っていた

トランプ大統領を公然と批判する数少ない共和党議員で、生前には「大統領には葬式に来てほしくない」と言っていたという
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ジョン・マケイン上院議員
Brian Snyder / Reuters

アメリカ共和党のベテラン上院議員で、脳腫瘍を患っていたジョン・マケイン氏が8月25日、亡くなった。81歳だった。アメリカの各メディアが伝えた

AFP通信などによると、 マケイン氏は2017年7月に脳腫瘍と診断され、闘病生活を送っていた。

診断の翌日には、Twitterで「残念ながら議会のスパーリングパートナーのために、すぐに戻ってくる。スタンバイ!」とコメントしていた。

だが、徐々に病気は進行していたため、マケイン氏は死去の前日、脳腫瘍の治療を中止したという。彼の親族は「脳腫瘍の進行と、冷酷に寄る年波によって、審判が下された」と話し、「当人は、治療を継続しないことを選択した」と説明していた

マケイン氏は、1958年に海軍兵学校を卒業。その後従軍したベトナム戦争の英雄としても知られる。1967年、海軍戦闘機の操縦士としてハノイ爆撃の任務に就いていた際に追撃を受け、約5年間捕虜としての生活を送っていた

1982年には下院に当選。その後、30年あまり上院議員をつとめ、戦争と平和や、国家の倫理的方向性をめぐる議論で大きな存在感を示してきた。また、共和党の中でトランプ大統領を批判する数少ない議員として知られていた。

マケイン氏は、トランプ大統領には「葬儀に来てほしくない」とホワイトハウスに対し伝えているという。