「新卒就職」をしないことの本当の意味とは?

悩むというのはそもそも、自分に物事を判断するデータベースがないから起こることです。

どうも、wasabi( wasabi_nomadik)です。

最近ブログでも直接でも「大学を卒業した後の将来をどうするか悩んでいる」という相談をよく受けます。

やっぱり、一番多いのは「新卒でフリーランサーになったり、海外に移住したい」と思っている人からの相談です。私も同じように悩んだので、今悩んでいる人には、その人のやりたいことをすごく応援したい気持ちになります。

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なので、今日は実際にいただいた質問に答えるかたちでメッセージを発信したいと思います。

21歳の大学生で、就活を目の前にしています! 先日のTEDxに行った友達から私と同じように悩み考えてらした方が来たとお聞きしました!! 私自身、何故就活をするのか、ましてや、2017卒でする目的や意味は何か? そこが生み出せなくて与えられたレールの上をただなにも考えず流れているだけの気がしてパッとしません。。。

漠然とヨーロッパに対する憧れが昔から私の中でありました。 野球をしている関係もあり留学も夢のままで今まで来ています。。 このまま就職してこの事に対して後悔しないのか? まだ休学の手段もあるのではないのか。。。 そんな事も考えています。。。(21歳男性より)

大学卒業を目前とした4年生の時期って、一番悩みますよね。4年生の時期って、ようやく「この先の人生は自分で決めなきゃいけない」という現実を見せられるタイミングだと思うのです。

高校進学や大学進学における自己決定なんて、せいぜい「どこの学校行こうかな〜」くらいなもので、「学校」というレールはちゃんと準備されているので考える必要はそこまでないんです。

「この先の人生は自分で決めなきゃいけない」という現実を見せられるタイミングなのにも関わらず、日本の場合やり方が1つしかない気がしてしまうのが残念ですよね。

「後悔するかも」って分かってるなら、絶対後悔する

結論から言って、もし自分が「海外留学をしたい、しなければ後悔するかも」と今の段階でうすうす思っているのに実行しなければ、確実に後悔します。

なぜなら、質問者さんはすでに「〇〇をやらなかったら後悔するかも」っていう考え方を知っているからです。

後悔というのは「クヨクヨ悩み続けること」です。

そして、悩むというのはそもそも、自分に物事を判断するデータベースがないから起こることです。

留学に行けば、留学に行った経験を元に自分の選択が正しかったのかどうかを判断できます。そして、留学というのは現地でどんな経験をするか、どんな人に会うか分からず、不確定要素が多いので行ってみないとどうなるか分かりません。

でも、「新卒就職」って先人が腐るほどいて、OGOBの話を聞けば新卒で入社した"社会人"が大体どんな生活をしているのかって想像つきますよね。

こう考えると、留学に行った方が「経験」というデータを自分の中に蓄積できて、自分の選択が正しかったのかどうかが判断できるのではないかと私は思うし、私自身がこうやって移住してみてそうでした。

こうやって自分で考えて自分で納得した答えを知らなければそれは本当ではないし、他人の言葉や経験はいくら語られても意味がないと考えています。

就活の意味は就活した人にだけ意味がある。就活しなかった人には、ない。

一見、当たり前のように聞こえるこの言葉ですが、就活って日本の価値観の中だけでは意味のあることだと思います。なにを就活と呼ぶかは色々あると思いますが、ざっくり一般化して言うと、皆同じスーツを着て、自己分析をして他人と差別化をはかるのに、枠から飛び出すぎないように周りと波長を合わせながら「就活」という型にハマることだとするなら、そういうものは日本の外では意味がないことでしょう。

だから、「就活にどんな意味があるか?」と聞かれたら就活する人にだけはそれなりのメリットがあるので意味があると答えます。

「一応"社会人"になって親を安心させられる」とか、「正社員で将来安泰(と、思えるメリット)」とか、ポジティブな見方でも「ずっと好きだった企業の一員になれて嬉しい」とか・・・。

でも、そういう価値観を「自分にとっても価値あるもの」だと受け入れるかどうかは自分次第ですよね。

私は将来永遠に日本だけに住むつもりはないので、海外で生きていけるための価値観を選んだのです。

それよりも、海外で色んな人に出会って刺激を受けながら自由に遊んで自由に働ける価値を選びたいと思いました。

だから、新卒就職をしないということが示す本当に大切な部分は「与えられた価値観を受け入れるだけじゃなく、自分でそれを見つける」ということにあるんです。

そういう意味では、私は別に就職したって良いと思いますよ。ただし、そのメリットを周りから言われた言葉ではなく、自分の言葉で見つけ、選び取るのならば・・・。

それは自分に「言い聞かせる」こととは違います。

選び取るということは、前提としてさっきも言ったようにデータベース、いわゆる「選択肢」がなければ正しく行えません。

なので、海外留学したいのにしたことがないならば、まずはそれをやってみるのはとても良いアイデアなんじゃないかな、って思います。

ちゃんと答えになっているか分からないけれど、たくさん悩んで自分の言葉で納得できるやり方を見つけられること、応援していますよ!

(2016年3月4日「WSBI」より転載)