ミドルの転職 編集長の岡田です。
意気揚々と転職したものの、転職先になかなか馴染めない。そんなミドルの転職者は少なくありません。会社が変われば、仕事の進め方はもちろん、言葉使いひとつでも違うもの。特に他社での経験が長いミドルほど、失敗してしまうことがあるようです。
そこで今回は、転職支援のプロである転職コンサルタントに、ミドルが転職先企業で起こしがちな失敗と、対策について伺いました。
ミドルが転職先で起こしがちな失敗!1位は「前職の仕事のやり方を持ち込む」こと
Q: 転職先企業で、ミドルが起こしがちな失敗を教えてください。
転職先でミドルが起こしがちな失敗について聞いたところ、もっとも多かったのは「前職の仕事のやり方を持ち込もうとしてしまう」66%。次いで「前職の会社と転職先企業を比較して、悪く言ってしまう」41%。3位は「転職先企業の社内ルールを軽視してしまう」34%となりました。
転職コンサルタントに聞いたエピソードでは
これまでの経験を評価され入社しているので、その経験を活かそうと意気込む方が多い。入社後はまずはその会社のやり方を知ろう、という姿勢の方は少なく感じる。
面接時に企業からのオファーが高く自信に満ちた状態で入社 評価を重視し新天地での地盤固めを軽視していることが多く馴染めないケースをよく耳にする。
前職の実績はあくまでも過去の産物であり、自身がその意識を封印し現職で覚えるべき事を謙虚に理解しないために、失敗する事が多いと思います。
たとえ改革を期待されていても、まずは「郷に入っては郷に従え」も大事。(ただし例外もあるが。)
転職後、早く成果を出したいという気持ちが強く、ついついこれまでのやり方を押し通してしまう。転職先の企業の文化に配慮することや、受容することをしないため、周りから総スカンを食ったといったコメントが散見されます。では、その要因は何なのでしょうか?
Q:転職先の企業に馴染むことが難しい要因として多いものを教えてください。
転職先企業へ馴染むことが難しい要因は、「前職と仕事の進め方が違う」71%、「社内の人間関係・力関係が分からない」46%が上位を占めました。前述の通り、前職との仕事の進め方の違いに加え、社内の人間関係がわからない中で動いてしまった結果、多くのミドルが失敗していることが見て取れます。
転職後に失敗しないために、ミドルがやるべきことは?
Q:入社後に、転職先企業の社風に馴染むためにやっておいた方がいいことを教えてください。
それでは、転職後の企業に早く馴染み、失敗しないためには何をすれば良いのでしょうか。転職コンサルタントに聞いた結果、1位は、「周囲とのコミュニケーションを密に取ること」69%。次いで、「転職先企業の仕事の進め方を理解すること」65%、「前職と現職を比較しないこと」51%となりました。少なくともこの上位3つを実践するだけでも、転職先のメンバーから信頼を得られそうだと思いませんか?
フリーコメントの中には、「チーム、会社の人を知るためにランチに行き、情報収集、関係構築すること、ディナーやお酒もOKだが、基本的には業務時間内にできることがいいと思う」という声や、「比較すると、とにかくうまくいかない」という声も。
新しい環境では、過去の経験に凝り固まることなく、柔軟に受け入れる気持ちを持つことがなにより大切ということですね。ぜひ参考にしてください。
それでは。
[今回のレポートに使用した調査結果の詳細はこちら]
アンケート実施期間 : 2016年6月16日 ~ 2016年6月28日 / 有効回答数 : 111名
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