今も「ハリー・ポッター」のホグワーツ魔法魔術学校に入学したい人は数多くいるだろうが、テキサスに住む十代の少女キャシディー・ステイは、使者のフクロウを受け取ったようだ。
キャシーは、ヒューストンで起きた銃乱射事件の15歳の生存者。この事件で両親と兄弟を失った。彼女は「ハリー・ポッター」シリーズの著者J.K.ローリングから直筆の手紙を受け取った、と報じられた。
ローリングの関係者は手紙の内容について、固く口を閉ざしたままだ。この手紙は、伝えられるところではローリングのキャラクターであるアルバス・ダンブルドア校長の視点で書かれているという。
「J.K.ローリングがキャシディー・ステイとコンタクトをとったことは認めます。しかし、手紙の内容は公開しません」。作者のスポークスマンは匿名でテレグラフ紙に語った。
ローリングの手紙が来たのは、キャシーが家族の追悼行事でホグワーツ校長の言葉を引用した後のこと。
「『アズカバンの囚人』で、ダンブルドアは言っています。『幸福は一番深い闇の中でも見つけられるものだ。明りをつけることさえ覚えていれば』」追悼スピーチでキャシーはこう述べた(下の動画の1分24秒へ)。
インターネット上でニュースが拡散し、ローリングにも伝わった。キャシーがダンブルドアの希望のメッセージを伝えたという話を耳にし、ローリングは少女に手書きの手紙を送ることにした。
2人を引き合わせることを目的としたフェイスブックのページを作った人たちがいる。彼らによると、キャシーは他にもいくつか特別なギフトを受け取ったという。中には魔法の杖や、ホグワーツへの入学許可状も含まれているそうだ。
今日の昼、私がキャシディの友人に尋ねたところ、彼女はJ.K.ローリングのから手紙受け取ったことを認めました。ローリングはキャシーに、差出人を「ダンブルドア」と装った手紙(紫のインクで手書きされていた)を書いたそうです。キャシーに贈られたのは、魔法の杖、ホグワーツへの入学許可状に学校からの供給品リストがついたものに加えて、シリーズ第三巻にサインを入れたものもあるそうです。私はとても興奮し、ボーっとしてしまいました。ついにやりました! なんて素晴らしいんでしょう! そして私は、J.K.ローリングにキャシーと実際に面会してほしいと心から願っています。だからこのFacebookページをこれからも続けなければいけません。面会が実現するまで。
キャシーは、7月に両親と4人の兄弟を亡くした。そのとき、報道によると彼らは縛り上げられて、撃たれたという。現場は自宅で、キャシーの叔母の元夫による凶行だった。警察はキャシーが何人かの命を救ったと語っている。銃撃の後、ステイは911(アメリカの110番)に電話をかけ、「犯人が他の家族が住む家へと向かっている」と通報した。
その後、キャシーは数多くの支援を全国から受け取った。キャシーの家族の名義になっている基金に30万ドル以上寄付されているという。
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