「ハリー・ポッター」シリーズの作者J.K.ローリングは11月21日、ハリー・ポッターの映画を観たという7歳の少女バナからツイートを受け取った。メッセージを書いたのは、バナの母親ファティマだった。
「こんにちは、J.K.ローリング。ハリー・ポッターの映画を見ました。バナは本を読みたいと言っています - ファティマ」
「バナ、ぜひ本も読んで下さい。きっと好きだと思います。愛を込めて」
「すごく読みたいんですけど、ここにはないんです。映画は見たんですけれど。どうすれば本が手に入るんでしょう?」
実は、バナとファティマは内戦が続くシリアのアレッポで暮らしている。バナは9月にTwitterを始めたばかりだ。内戦に苦しむアレッポの日常を伝える彼女のTwitterを、すでに9万人以上がフォローしている。
バナがアレッポに住んでいると知ったローリングと彼女のスタッフはバナに本を届ける方法を考えた。
その2日後、バナはローリングにこんなツイートを送った。そこには嬉しそうに微笑むバナの姿があった。
「J.K.ローリング、お元気ですか? 本、ありがとうございます。あなたのことが大好き。アレッポより- バナ」
「バナ、私もあなたが大好きです! あなたのことを考えてます。どうか無事でいてください」
それにしても、アレッポにしかも2日でどうやって本を届けたのだろう?不思議に思った人が質問すると、ローリングはこう答えた。
ニッキー・サマー「J.K.ローリング、一体どうやって本を届けたの? アレッポへの道路は、全てがれきで封鎖されているのかと思っていたけれど」
J.K.ローリング「電子書籍で送ったんですよ」
バナは今、きょうだいと一緒にアレッポでハリー・ポッターを読んでいる。
「今何をしているでしょう? ハリー・ポッターを読んでいます - バナ」
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