野菜・果物中心の食生活を送っている人は、自殺する割合が半分以下――
国立がん研究センターが12月9日、全国の45から74歳の男女約9万人を追跡調査した結果を発表した。
この研究では、食生活をもとに野菜と果物中心の「健康型」、パンや肉の「欧米型」、大豆製品や米の「伝統型」に分類。その結果、健康型の食生活の人は、自殺した人数が男性が47%、女性が46%少なかった。なお、欧米型、伝統型の間に差はなかった。
この理由について、野菜や果物に含まれている葉酸やビタミンがうつに対して抑制効果があるためとしている。
今回の研究では、男女ともに、野菜や果物、いも類、大豆製品、きのこ類、海そう類、脂の多い魚、緑茶などが関連した健康型食事パターンにより自殺のリスクが低下するという結果が得られました。この理由として、この食事パターンのスコアが高い群では、葉酸や抗酸化ビタミン(ビタミンCやカロテン)の摂取が多いことによると考えられます。葉酸や抗酸化ビタミンは、自殺の危険因子として知られているうつに対して予防的に働くことが報告されており、食事パターンとして総合的にみることで、これらの栄養素の相乗効果も期待できます。
(国立がん研究センター「食事パターンと自殺との関連について | 現在までの成果 | 多目的コホート研究」より 2013/12/09)
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