9月の任期満了に伴う自民党総裁選は、安倍晋三首相の無投票再選が濃厚になってきた。
自民党の谷垣禎一幹事長と、野田毅・党総裁選挙管理委員長は8月27日、総裁選を9月8日告示、20日投開票とする日程を確認した。
またこの日、岸田派(45人)と石原派(14人)が、安倍首相の再選を支持する方針を決め、党内7派閥すべてが安倍氏支持で足並みをそろえた。時事通信などが伝えた。
額賀派会長の額賀福志郎元財務相は27日午後、首相官邸に首相を訪ね、「グループとして安倍政権を支える」と伝えた。山東派も同日の会合で、首相支持で一致。首相の盟友である麻生太郎副総理が率いる麻生派も首相を支持する意向だ。岸田氏、石原派会長の石原伸晃前環境相、額賀派の茂木敏充党選対委員長は同日夜に会談し、首相を支えることを確認した。
岸田派と石原派は、それぞれ党OBで安倍政権に批判的な古賀誠元幹事長と山崎拓元副総裁が一定の影響力を残しており、総裁選への対応決定が遅れていた。党内の大勢が首相支持に雪崩を打つ中、歩調を合わせた形だ。
(時事ドットコム:首相、8日再選の公算=全派閥が支持-自民総裁選より 2015/08/27 23:52)
総裁選には野田聖子・前総務会長(岸田派)も立候補を模索しているが、朝日新聞デジタルによると、立候補に必要な国会議員20人の推薦人を確保するめどが立っていない。
野田氏は、自身に近い議員を集めて定期的に昼食会を開いているが、今月5日の出席は5人。ある議員は「野田氏に頼まれたら推薦人になるが、野田氏の昼食会出席さえ、官邸から『行かない方がいい』とクギを刺されている」と明かす。
(石破氏、自民総裁選不出馬へ 野田聖子氏はなお模索:朝日新聞デジタルより 2015/08/22 05:05)
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