はやぶさ2、人工クレーター作製に成功か 5月にも着陸
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5日、探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」の上空で衝突装置を爆発させ、金属の塊をリュウグウの地表面に撃ち込んだと発表した。人工クレーターを作製できた可能性が高いという。成功なら世界で初めて。5月下旬にも着陸して、地中から試料の採取をめざす。
JAXAによると、はやぶさ2から分離した衝突装置は午前11時36分ごろ、リュウグウの高度約200メートルで爆発し、その力で重さ2キロの銅の塊を秒速2キロでリュウグウの地表に撃ち込んだ。
JAXAの津田雄一プロジェクトマネージャによると、分離したカメラが爆発時の撮影に成功。リュウグウ表面から噴出物が飛び散る様子が撮影できたという。予定通り地表に衝突したとみられる。
今後、はやぶさ2は2週間かけて高度20キロまで移動。その後再び降下してクレーター周辺を調べ、着陸に支障がなければ、5月下旬以降に2回目の着陸と試料採取を試みる予定。(石倉徹也)
(朝日新聞デジタル 2019年04月05日 18時41分)
関連ニュース