戦後の日本は輝いていた 海外が見つめた過去(画像)

戦後の日本を海外で紹介する写真展「戦後日本の変容」では、戦後日本を代表する11名の写真家が撮影した、紙芝居を見つめる子供や、原爆ドーム、松竹歌劇団の踊り子などの戦後日本を象徴するような写真が紹介されている。
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Shigeichi Nagano

日本は第二次世界大戦で降伏した後、「天皇を頂点にした帝国主義国家」から、「武力を持たない民主主義国家」へと急激な変化を遂げた。

大規模な空襲や、広島・長崎での原爆を経験した戦後の日本では、廃墟と化した場所も少なくなかった。しかし、日本経済は驚くほどのスピードで発展を遂げ、1964年には東京オリンピックを開催するほどまでに成長した。

そして進歩的な新しい憲法を採択し、アメリカの同盟国となり、武力行使に制限を課すことを正式に掲げた

イギリスのリバプールにある「オープン・アイ・ギャラリー」では、1月22日から4月26日まで、そんな戦後の日本を紹介する写真展「戦後日本の変容(Metamorphosis of Japan After the War)」が開催される。

この写真展は独立行政法人「国際交流基金」によって企画され、2011年10月のローマを皮切りに、世界各国を巡回している。

戦後日本を代表する11名の写真家による作品が展示されており、戦後の日本の変容を目にすることができる。「戦後20年は、まさに、創造的エネルギーに満ちあふれていた時期でした。民主主義が、日本の生命力の回復と写真による自由な表現を導いたのです」と同ギャラリーは説明している。

Shigeichi Nagano
「証券会社の管理職研修を終えたサラリーマン」。1961年、東京・池袋にて撮影。写真:長野重一
Shigeichi Nagano
「三越デパートのファッションショー」。1956年、東京・日本橋にて撮影。写真:長野重一
Ken Domon
「紙芝居」。1953年、東京にて撮影。写真:土門拳\n
Takeyoshi Tanuma
屋上で休憩する松竹歌劇団(SKD)の踊り子。1949年、東京の浅草国際劇場にて撮影。写真:田沼武能\n
Ikko Narahara
1958年、北海道・函館にて撮影。写真:奈良原一高(写真集『王国』より「沈黙の園」)\n
Kikuji Kawada
「原爆ドームと太田川」。1960年から65年、広島にて撮影。写真:川田喜久治の写真集『地図』より。\n
Ihee Kimura
「秋田おばこ」。1953年、秋田県大曲にて撮影。写真:木村伊兵衛
Yasuhiro Ishimoto
1962年、東京にて撮影。写真:石元泰博\n
Eikoh Hosoe
三島由紀夫を被写体にした裸体の写真で大きな話題を呼んだ写真集『薔薇刑』より「No.16」。1961年撮影。写真:細江英公。\n

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

[日本語版:遠藤康子/ガリレオ]

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