半世紀ぶりの国産旅客機「MRJ」が11月11日、県営名古屋空港から初飛行した。
日本の航空機産業の歴史は古く、初の本格的な国産旅客機「中島AT-2」が登場したのは、戦前の1936年までさかのぼる。当時の日本は、「零式艦上戦闘機」(ゼロ戦)などの軍用機が開発された航空大国だった。「三菱MC-20」(1940年初飛行)は、国内や満州国などで広く使われるなど「空の旅」が実現し始めていたが、1941年から太平洋戦争に突入。1945年の敗戦に伴って、GHQは日本の航空機開発を禁止した。7年後に解禁されたものの欧米との差は広がり、官民一体の組織による戦後初の国産旅客機「YS11」が1962年に初飛行するも、73年には生産終了している。
それから約50年。長いブランクを経て登場したMRJが、国産ジェットとして世界に羽ばたくのか期待される。国産旅客機の激動の歴史を、年表で振りかえってみよう。
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