終始支配しながら、無得点――。6月20日、FIFAワールドカップ・ブラジル大会、日本が属するグループCの第2戦が行われ、日本はギリシャと0-0で引き分けた。
この結果、日本が決勝トーナメントに進出するには、最終戦にコロンビアに勝ち、かつコートジボワールがギリシャに敗れる必要があり、厳しい条件となった。
コートジボワール戦からは香川が外れて大久保、森重の代わりに今野が先発。日本は前半からボールを支配し、攻守の切り替えも早く、左サイドのパス回しから長友、大久保が中央で受けてドリブルなど、ギリシャゴールを攻め立てるが、ラストパスを弾き返される事が多く、決定的なチャンスを作れない。
そんな中、前半38分、ギリシャのパス回しの中心、カツラニスが退場になると流れが変わる。それまで4−3−3のフォーメーションだったギリシャが、4−4−1に変更。より守備的に戦う形となったことで、日本は数的優位になりながら攻め切れない、歯がゆい形が続く。
後半頭から日本は遠藤を投入して両サイドをまんべんなく使って攻め立てるが、ギリシャの守りになかなかシュートまでは行かない。さらに後半途中から入った香川も中盤でドリブルするシーンは目立ったものの、得意のバイタルエリア、ペナルティエリア内にはなかなか侵入できなかった。
遠藤から右サイドへの大きなフィードから内田が抜けだして入れた低いクロスに大久保が飛び込んだシーンが最大のチャンスも大きく枠を外してしまった。
後半半ばを過ぎるとギリシャも完全に引き分け狙いに切り替え、割りきって守る。日本は吉田を上げてパワープレーまで使うが、ギリシャの高い壁に跳ね返され、試合終了。81%と高い支配率を考えると、痛い引き分けといえるだろう。
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