天皇陛下の即位と退位、海外メディアはどう伝えたか?

新皇后陛下となった雅子さまに期待も
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天皇陛下の退位の儀式の様子を街中のスクリーンで見る人々 イメージ画像
Bloomberg via Getty Images

4月30日に平成の時代が終わり、天皇陛下は上皇陛下となった。5月1日に新たな天皇陛下が即位、その間に多くの儀式が行われている。

この新たな時代の幕開けを、海外メディアも大きく取り上げた。

Washington Post紙は「従来、天皇は生きる神のような存在であったが、彼はそれを人間性に富んだ天皇に変えた」と述べ、その他の多くのメディアも、上皇陛下と上皇后陛下が被災地で膝をついて会話をされた様子などを例に出し、国民への親近感や慈悲深さについて述べた。

海外メディアの中でも特に力を入れていたNew York Times紙は、5話からなる特集も組んだ。

第1話は上皇陛下の少年時代から始まり、最終話は眞子様と小室圭さんの恋愛にも触れている。

そのうち2話は、新たに皇后陛下となった雅子さまについて書かれていた。「Reluctant Bride (ためらう花嫁)」と題された第3話では、ハーバード大卒で多言語を操る雅子様が外交官としてキャリアを積んでいくことを目指していた事、当時皇太子様からのプロポーズに戸惑っていたことが書かれた。

第4話の「Princess in the Cage (籠の中の皇太子妃)」では、雅子様の「皇位継承者の出産」へのプレッシャー、妊娠、流産、そして愛子さまの出産、そしてその一連の動きついての国民やメディアの反応について書かれている。

もちろん特集とは別に、儀式や天皇陛下の退位や即位の記事も出している。

天皇陛下の退位や、新たな天皇陛下の即位については、皇室における男女の差について触れたものもあった。「剣璽(けんじ)等承継の儀」には女性皇族は参加できない旨を見出しにし、皇位継承が男性に限られている事にも触れた。

また最後には、雅子様の即位によって、男女平等への前進を期待する国民の声が聞かれた、と締めくくった。

元外交官の雅子様の新皇后陛下としての活躍が、どのように日本の男女平等の実現につながるか、海外メディアも注目しているようだ。