サッカー・ワールドカップの日本対ベルギー戦をスタジアムで応援した日本人サポーターたちが、試合後に客席のごみを拾った。すっかりおなじみの光景となったが、日本が敗れた後にも黙々と清掃活動をこなした彼らを、海外メディアは改めて称賛した。
試合は7月3日未明(日本時間)にあり、日本が一時、2−0とリードしたものの、その後ベルギーの猛攻に遭い、試合終了間際に逆転ゴールを決められ、負けた。
世界ランキング3位のベルギーにあわや勝利かと思われていただけに、サポーターたちのショックは大きく、試合後も泣きじゃくったり、うなだれたりする姿も見られた。だが、しばらくすると、気持ちを切り替えてビニール袋を手に客席のごみを拾い集めた。
敗戦の後にも関わらず、 ごみ拾いする日本サポーターを海外メディアは絶賛した。
イギリス紙・The Sunは「彼らは敗者でないことを証明した」「最高のゲストだ」と称賛。USA TODAYは記事中で「負けても彼らの素晴らしい精神は無くならなかった」とコメントした。
ツイッター上でも日本サポーターがごみ拾いをする写真が上げられた。ツイートには「リスペクト。素晴らしい、涙が出そう」「さすが日本だ!」「なぜ日本の街があんなに綺麗なのかがわかった」など、多くのコメントがついた。
日本人サポーターによる清掃活動は、日本が初出場した1998年のフランス大会にさかのぼる。礼儀正しい姿を地元メディアが報道。以来、ほかの海外メディアも注目するようになった。今回も海外の複数メディアがこうした活動を評価する記事を掲載していた。