「どうか女の子を傷つけないで」。アメリカの芸能界で発されたメッセージが話題を呼んでいる。
モデルやタレントとして活動するクロエ・カーダシアンがInstagramに投稿した一枚の写真がきっかけだった。
ダイエットシェイクを前に、ペタンコになったお腹の写真を披露したカーダシアンは、「このお腹、すごく気に入っている」とコメント。
2週間前に食事をこのダイエットシェイクに変えて、痩せたと説明している。
この投稿には「#ad」のハッシュタグがあることから、ダイエット食品のプロモーションとみられる。
ジャミールが『無責任』と非難
これに対して、10代の頃に摂食障害を経験した俳優のジャミーラ・ジャミールが鋭く批判した。
ジャミールはこの投稿を、『無責任』と非難し、下記のように綴って製品の副作用についても触れて欲しいと訴えた。
「もしあなたが、
a)その体になったのは、その下剤のおかげではなく、パーソナルトレイナーや栄養士、シェフや外科医がいるからだという事実を告白せず
b)食品医薬品局が承認していないこれらの商品、ほとんどの医者が健康的ではないと判断しているこれらの商品がもたらす、お腹の痙攣、胃痛、下痢、脱水症状といった副作用を説明しないのなら、
私がしなければいけません」
カーダシアンはかつて、姉妹のキム・カーダシアンやコートニー・カーダシアンより太っていることをネガティブに捉えられ、傷ついたと告白している。
ジャミールはそんなカーダシアンに対して、「あなたは、セレブが不健康な美のスタンダードを助長する悪循環を変えられる立場にいる」と訴える。
「この業界は、あなたを見た目に執着させるように追い詰めました。それは信じられないくらいひどいこと。メディアの過ちです」
「だけどどうか、それを繰り返して他の女性たちを傷つけないでください。あなたはそうやって傷つけられたのだから」
「あなたはとても頭のいい女性です。こんなことをするより、ずっと優れている人だと思います」
ジャミールは14歳の時に摂食障害になった。14歳から17歳までの間、ほとんど食事らしい食事をせず、生理がこなかったという。
拒食症で惨めな気持ちを味わい続けた経験から、女性の見た目を重視する社会の風潮に警告を発し、ボディポジティブのメッセージを発信し続けているジャミール。
ハフポストUS版の記事を翻訳・加筆しました。