「Jアラートのテストです」日本各地で流れる。全国一斉情報伝達試験をする理由は?

2020年度はすでに3回が実施済み。次回は年明けの2月17日を予定しています。
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Jアラートの概要図(総務省の資料より)
総務省

全国瞬時警報システム「Jアラート」の試験放送が10月7日午前11時、日本全国で実施された。防災行政無線などの自動放送で、チャイムのあとに「これは、Jアラートのテストです」と3回流れた模様だ。

内閣官房から送信される緊急情報が住民に確実に伝達されることを確認するのが目的。防災行政無線のほか、ケーブルテレビ、コミュニティ放送、登録制メール等の手段による伝達試験も実施された。

首相官邸の公式Twitterも同様の投稿をしている。

■Jアラートとは?

知恵蔵の解説によると、Jアラートとは、人工衛星と市町村の防災無線を利用して緊急情報を伝える「全国瞬時警報システム」の通称だ。

地震や津波、弾道ミサイルの発射など、すぐに対処しなくてはならない事態が発生した際に、国から住民に直接、速やかに情報を知らせることを目的に、総務省消防庁が整備。2007年から運用しているという。

■機器点検などのために年4回実施。2020年度は残り1回

総務省によると、今回実施されたのは全国一斉情報伝達試験。もともと毎年度1回程度の試験を実施していたが、不具合を減らすためには、機器の点検や動作確認試験を年度内に複数回行うことが効果的との考えから、2018年度以降は原則として年4回の試験を実施しているという。

千葉県庁によると、10月5日現在の試験放送のスケジュールは以下の通り。2020年度はすでに3回が実施済み。残り1回は年明けの2月17日午前11時に予定している。

第1回 2020年5月20日(水)午前11時(実施済)

臨時  2020年8月5日  (水)午前 11時(実施済)

第2回 2020年10月7日(水)午前11時(今回実施分)

第3回 2021年2月17日(水)午前11時