「切り裂きジャック」の正体、DNA鑑定で判明か?

19世紀のロンドン連続殺人事件の犯人とされる通称「切り裂きジャック」の正体が判明したとする発表が注目を集めている。ラッセル・エドワーズ氏が、9月9日にイギリスで発売する単行本で明らかにした。
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PA/Tophams/Topham Picturepoint

19世紀のロンドン連続殺人事件の犯人「切り裂きジャック」の正体が判明したとする発表が、注目を集めている。「切り裂きジャック」研究家のラッセル・エドワーズさんが、9月9日にイギリスで発売する単行本で明らかにした。時事ドットコムが以下のように報じている。

19世紀末のロンドンの売春婦連続殺人犯「切り裂きジャック」の正体は、ポーランド出身のアーロン・コスミンスキだった。英国人ラッセル・エドワーズ氏が近く出版する新著で、DNA鑑定により犯人の身元を初めて突き止めたと発表、「120年以上にわたる謎、ついに解明か」と話題になっている。

(時事ドットコム『「切り裂きジャック」はポーランド人?=DNA鑑定で「特定」-英』より 2014/09/08 07:29)

イギリス紙「ガーディアン」によると、「安楽椅子探偵」を自称するエドワーズさんは過去14年間にわたって、「切り裂きジャック」について独自に調査していた。2007年にエドワーズさんは、被害者の1人であるキャサリン・エドウッズのショールを購入。このショールには殺害犯のものとみられる体液が付着しており、専門家がそのDNAを解析した結果、コスミンスキの子孫のものと一致したという。

ただし、専門家の間ではショールが時間を経るうちに多数の人が触れているため、信頼性に乏しいとする意見もある。

DNA鑑定の創始者であるアレック・ジェフリー教授も、イギリス紙「インディペンデント」に対して、「査読を受ける必要がある注目に値する主張だが、DNA調査の実際の証拠がまだ示されていない」と話した。

コミンスキは事件当時23歳。ポーランド系ユダヤ人の移民だった。ポーランドでの迫害を逃れ、1881年にイングランドに彼の家族と一緒に移り住んだ。事件当時も容疑者の1人として捜査対象になっていたが、立件を免れている。

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