ニュージーランドのアーダーン首相が3月25日の夜、自宅からFacebookライブを使って新型コロナウイルス対策について説明し、視聴者からの質問にも答えた。
ロイターによると、ニュージーランドは25日に、新型コロナウイルスの感染者急増を受けて国家非常事態を宣言。この日の深夜から外出制限をする方針を示していた。
アーダーン首相はFacebookライブで「これから数週間続く自宅待機に備えるため、オンラインでいくつか質問に答えることにしました」と説明する。
さらに、緑色のカジュアルな服を着たアーダーン首相は、「カジュアルな格好ですみません、赤ちゃんを寝かしつけるのが大変で。今は仕事着じゃないんです」と明かした。
この日、ニュージーランド政府は「自宅にとどまって、人と数メートル距離をとって接する『社会的距離』を取るよう」求めるテキストメッセージを国民に向けて送った。
このメッセージについて「皆さんを驚かせたかもしれません。しかしこれが、皆さんにとって大切なメッセージを皆さんに伝える良い方法だと思いました」と、首相は説明する。
そして、Facebookライブ中に寄せられた「外に散歩に出てもいいだろうか」といった質問に「散歩に出てもいいけれど、一人で出かけて他の人から距離を取るように」と一つ一つ答えた。
ニュージーランドでは27日現在、368人の感染が確認させている。
アーダーン首相は、社会的距離がすぐには結果を出さなくてもがっかりしないで欲しい、数日後には表れるはずだと説明した。
「どうか自宅にとどまってください。感染の連鎖を断ち切りましょう。そうすればあなたは命を救うことになります」
約17分にわたるライブは、現時点で403万回再生されている。今回答えられなかった質問には、次のFacebookライブで回答する予定だという。