日本サッカー協会の大仁邦弥(だいに・くにや)会長が12月25日、2020年に開催される東京オリンピックの出場選手の練習拠点を福島県のサッカー施設「Jヴィレッジ」に置く希望を明かした。nikkansportsが次のように報じている。
同会長は「男女五輪代表の強化拠点に、とは思っている。それによって復旧が本格化してくると思うので」と明言した。
(nikkansports.com「大仁会長が東京五輪拠点にJビレッジ希望」2013/12/26 7:00)
Jヴィレッジは、東電が整備して福島県に寄贈し、2007年にオープン。サッカー日本代表の合宿などに活用されていた。しかし、福島第一原発から20キロの距離にあるため、震災後はサッカー施設としての機能を停止。防護服の原発作業員が集う事故対応の拠点になっているが、東京電力側は2018年をめどに本来のサッカー練習施設としての機能再開を目指している。MSN産経ニュースは、以下のように書いている。
日本サッカー協会(JFA)や地元自治体と協力し、20年の東京五輪で各国代表の練習拠点にすることを目指しており、被災地の復興を進める姿勢を示す狙いがある。見直し作業中の東電の再建計画にも盛り込む見通し。
(MSN産経ニュース「Jヴィレッジ18年再開へ サッカー施設で、東電検討 東京五輪での活用視野」2013/11/25 16:38)
ただし、Jヴィレッジをサッカー施設として復旧することには異論も多い。ネット上では、5年後までに放射性物質の懸念を払拭できるのか疑問視する声も出ている。
今回の動きとは別に、思想家の東浩紀さんは「福島第一原発観光地化計画」として、事故後25年の2036年をめどに、東京電力が福島第一原発の対応拠点している「Jヴィレッジ」を観光や研究学習の施設が一体化したビジターセンター「ふくしまゲートヴィレッジ」として再開発するという構想を発表している。
【※】Jヴィレッジをサッカー関連施設として復旧して、東京オリンピックの各国代表の練習場として使うという構想についてどう思いますか?コメント欄にご意見をお寄せください。
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