「いずも」就役 史上最大の護衛艦「ほとんど空母」(画像集)

海上自衛隊最大の護衛艦「いずも」が3月25日、就役した。

海上自衛隊で史上最大の護衛艦「いずも」が3月25日、就役した。朝日新聞デジタルなどが報じた。この日、横浜市磯子区の「ジャパン マリンユナイテッド」磯子工場で、中谷元・防衛相が参加して、防衛省への引き渡し式と自衛艦旗授与式が行われた。

「いずも」は全長248m。空母のように艦首から艦尾まで続く「全通甲板」を持つヘリコプター搭載型の護衛艦だ。これまで最大だった「ひゅうが」型よりも51m長く、5カ所のヘリポートを持っている。潜水艦を探知する哨戒ヘリコプターなどを9機運用でき、陸自が2015年度から導入する新型輸送機「オスプレイ」も着艦可能だ。海上自衛隊は「探知が難しくなっている中国潜水艦への対応能力を高めた」と説明している

旧日本海軍の空母「翔鶴」「瑞鶴」とほぼ同じ大きさがあり、国際的な権威があるジェーン海軍年鑑では「ヘリ空母」に分類されている

飛行機の運用はできないものの、国内でも「事実上の空母」とみなす声も多く、朝日新聞デジタルは「どう見ても空母なのでは…」、産経ニュースは「ほとんど空母」と見出しに取っていた。

「いずも」は神奈川県の横須賀基地に配備され、半年ほど訓練を重ねたあと、警戒監視などの任務に当たる予定だ

時事通信社
海上自衛隊最大の新型ヘリコプター搭載護衛艦「いずも」(基準排水量1万9500トン)=25日午前、神奈川県横浜市
時事通信社
海上自衛隊最大の新型ヘリコプター搭載護衛艦「いずも」の引き渡し式を終え、飛行甲板に整列し敬礼する乗組員ら=25日午前、神奈川県横浜市
時事通信社
海上自衛隊最大の新型ヘリコプター搭載護衛艦「いずも」の飛行甲板で整列し、中谷元防衛相の訓示を聞く乗組員(手前)ら=25日午前、神奈川県横浜市
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