「日本の男女平等に対する意識は、発展途上かつ「分断」されている」ーー。こんな実態がある調査から浮かんだ。
ブランドマーケティングを手がけるマッキャン・ワールドグループ・ホールディングスが働く男女を対象に行なった独自調査。
職場におけるジェンダー意識についてアンケートやインタビューを通し、性差以外にも職場でのポジション、婚姻状況や子どもの有無でジェンダー意識が大きく分断されていることが分かった。
「男女平等」どこか他人事
「日本の職場で男女平等が実現している」と実感しているのは22%。ところが、「自分の職場では男女平等が実現している」と感じているのは38%。
男女格差が日本の課題だと認識はしていても、どこか他人事だと感じている。
男女平等について「議論したい」と感じているのは、男性39%、女性37%。
多くの人は、男女平等に関する話題を避けている。
性別を理由に評価や判断をされても、声を上げない。
でも、男女とも性別にで評価されたり判断されたりすることについては「嫌だ」と感じている。
調査は2018年11月〜2019年2月、12か国で行った。調査結果をもとに、日本の現状について「4つのファクト」を提示し、新たな提案を行っている。ハフポストで後日詳報する。
世界経済フォーラムが発表するジェンダーギャップ指数(2018年)で、日本は149カ国中110位。
マッキャンは調査を通し、日本が目指すべき「男女平等」のあり方について、こんな提案をしている。
「男女とも選択肢が公平にあり、自分で自由に選択できる。他人の選択を受け入れられる。すべての人の可能性を広げられる男女平等を提唱したい」
「#わたしを勝手に決めないで」
3月8日は国際女性デー。
1908年にアメリカで行われた婦人参政権を要求するデモを起源とし、1975年に国連が制定しました。
40年以上が過ぎ、女性を取り巻く環境は大きく変化しました。
日本は、まもなく新しい時代を迎えます。
私たちは次の時代に、どんなバトンを渡せるでしょうか。いいえ、変化はすぐそこまで来ているのかも……
ハフポスト日本版は、平成が終わる今だからこそ、みんなが「女性」や「男性」などの性別にとらわれずに、自由に生きられる未来について考えていきます。
性別を理由に、何かを決め付けたり、自分で自分を縛ったりしないで。
みんなが自分の可能性を信じて、自由に選べるように。
ハッシュタグ #わたしを勝手に決めないで をつけて、みなさんの声を聞かせてください。