複数の生徒が嫌がらせ目撃 岩手中2自殺、中学校が調査
岩手県矢巾町で5日、中学2年の男子生徒(13)が電車にはねられ死亡した事故で、学校の全校生徒へのアンケートに、複数がいじめを疑わせる行為を目撃したと答えたことが分かった。生徒は担任と交わしたノートに、自殺をほのめかす記述を3カ月にわたって残していた。生徒のSOSをすくい上げることはできなかったのだろうか。
「生活記録ノート」で交わされた男子生徒と担任教諭の主なやりとり
学校は7日、全校生徒にいじめの有無を尋ねるアンケートを実施。関係者によると、複数の生徒が「砂をかけるなどの嫌がらせをされていた」「頭を小突かれていた」「たたかれていた」などの回答を寄せた。学校は回答した生徒に聞き取りをし、7月中にも調査結果をまとめる。
また、担任が6月上旬、男子生徒と面談したうえで、男子生徒とトラブルになった生徒とも面談し、嫌がらせをやめるよう指導していたことも分かった。ただ、その後も状況は改善されなかったとみられている。
担任は7月6日から体調を崩して休んでいたが、9日に出勤し、校長が聞き取りを始めた。町教育委員会は、調査のための第三者委員会を設置する方針を決めた。
生徒が担任に毎日提出していた「生活記録ノート」には4月からほぼ毎日、記述が残されていた。
4月7日は「今日は新しい学期と学年でスタートした一日です」と前向きな姿勢を示していたが、4月中旬に変化が生じた。4月17日に「最近○番の人に『いかれてる』とかいわれました」、5月13日に「もう学校やすみたい氏(死)にたい」とつづった。
(朝日新聞デジタル 2015/07/9 22:04)
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