トランプ大統領が2月8日、長女のイヴァンカ氏が手がけているファッションブランド「イヴァンカ・トランプ」の取り扱いを中止すると報道された大手デパート「ノードストローム」に対して、Twitterで攻撃した。
私の娘、イヴァンカはノードストロームに非常に不公平な扱いを受けている。彼女は素晴らしい人間で、常に私を正しい方向へと向かわせてくれているのに.....恐ろしいことだ!
さらにこのツイートは、ホワイトハウスのアカウントによってリツイートされた。
ホワイトハウスのアカウントは、オバマ元大統領も使用していたもので、1500万人のフォロワーがいる。大統領としての広報目的のために運用され、トランプ氏個人の使用しているアカウントとは切り離されているはずのものだ。
しかし、ハフィントンポストUS版によると、ホワイトハウスのスパイサー報道官は、トランプ氏と同じく、「ノードストロームは、政治的な意図を持ってイヴァンカさんのファッションブランドの取り下げを決めた」と考えている。
ホワイトハウスでの記者会見で、スパイサー報道官は「これは大統領の娘に対する攻撃だ」と話した。記者に対して「大統領は彼の家族や彼らのビジネスをを称えるためのあらゆる権利を持っている」とした。
ただしスパイサー報道官は、「ノードストロームの決定が政治的意図によるものだ」と主張する根拠を示すことはなく、大統領の公的なアカウントを、トランプ氏の娘のビジネスのために利用した正当性についても答えることを拒んだ。
ブルームバーグによると、ノードストロームは1月初旬、声明で「販売をやめるのは、政治的な意図ではなく純粋に、売り上げの問題だ」とし、イヴァンカ氏には個人的に通知したという。ファッションブランド「イヴァンカ・トランプ」はこの件にはコメントしないと回答している。
「イヴァンカ・トランプ」を巡っては、トランプ氏の女性に対する差別的な発言などによって、不買運動が行われていた。
こうした運動が、売り上げに関係した可能性もあるが、トランプ氏や周辺の人々は、自身の発言は棚に上げているようだ。
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