湯川遥菜さん殺害か 後藤健二さんが写真を持った姿、ネットに動画が投稿される【イスラム国】

湯川遙菜さんがすでに殺されたとする音声がついた後藤健二さんに関する動画がネット上に投稿された。
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インターネット上に投稿された動画より

過激派組織「イスラム国」と称するグループに拘束されたとみられる後藤健二さんに関する動画が、1月24日午後11時過ぎ、ネット上に投稿された。この動画には、湯川遥菜さんがすでに殺されたとする英語の音声がついていた。

動画には冒頭に、「このメッセージは後藤健二の家族と日本政府が受け取った」という文章が掲載されており、続いて、後藤さんとみられる男性が写真を持っている姿が映っている。この写真には、湯川さんとみられる男性の姿が写されていた。

また、音声は後藤さんを名乗る声で「私は後藤健二。これはイスラム国で私と共に拘束された湯川さんが殺害された写真だ」と言っている。NHKニュースによると、この動画では、犯行グループ側は身代金を要求せず、サジダ・アル・リシャウィ容疑者の釈放を要求している。サジダ・アル・リシャウィ容疑者は、2005年にテロ事件に関わった罪でヨルダン当局に拘束され、死刑判決を受けていた。

「妻よ、愛している。2人の子どもに会いたい」と呼びかけたうえで、「同じことを繰り返させないでくれ。諦めないで、家族や友人、そして私の会社の同僚と共に日本政府に圧力をかけ続けてくれ」と述べています。

さらに、「イスラム国の要求は難しいものではない。彼らはもはや金を要求しているのではなく、テロリストに資金を渡す心配をする必要はない。彼らは拘束されているサジダ・アル・リシャウィの釈放を求めているだけだ。彼女が釈放されれば私も解放される」と述べています。

(NHKニュース「“拘束の1人殺害”とする画像 ネットに投稿」より 2015/01/25 01:47)

日本政府はこの画像を分析してその信ぴょう性の確認を急いでいる

NHKニュースによると、安倍首相は1月25日未明、首相官邸に入る際、記者団に対し「言語道断。許し難い暴挙だ。直ちに解放するよう強く要求する」と述べた。

動画の公開を受けて、菅義偉官房長官は25日に記者会見し、「邦人一名が殺害された写真を持つ後藤氏の写真がインターネット上に配信された。このような行為は言語同断の許し難い暴挙であり、強く非難する。また残る1名の後藤健二氏に危害を加えないよう、そして直ちに解放するよう強く要求する。ただちに内閣危機管理監および国家安全保障局長に対し、関係省庁と連携して情報収集をはじめとし、しっかり対応するよう指示した。関係閣僚会議も速やかに開催する予定であります」と述べた。

後藤健二さんの母、石堂順子さんは取材陣に対し、「非常に緊張した顔で、やはり自分に迫ってくることを非常に厳しく感じていると思います。楽観はしていられない」と述べた。

※画像の一部を修正しました。

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