過激派組織「イスラム国」は10日、イスラエル人のモハメド・ムサラム氏を少年兵が殺害する映像をインターネット上に公開した。イスラム国は同氏がイスラエル対外情報機関モサドのためにスパイ行為を行っていたと非難していた。
映像では、オレンジ色の服を着たムサラム氏が屋内で、どのようにモサドに雇われ訓練を受けてきたかを説明。その後、同氏は屋外に連れ出され、少年兵が同氏の頭部を狙って発砲する様子が映されている。
イスラエル治安当局者は、公開された映像について、本物かどうか確認できていないとした。
ムサラム氏が映像で語った内容は、イスラム国の英字機関誌「ダビク」に掲載されたインタビューと同じで、武器庫などの情報をイスラエルに渡すためにイスラム国に参加したなどと話している。
イスラエルとムサラム氏の家族は、同氏はイスラエルのスパイではないと主張。家族はトルコに旅行中に同氏が行方不明になったとし、イスラエル当局者は、イスラム国に参加するため昨年10月、シリアに向かったと説明している。[ベイルート 10日 ロイター]
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