オバマ米大統領は20日、米国人ジャーナリストを処刑したイスラム過激派「イスラム国」の残虐性を強く非難し、空爆を継続する考えを強調した。その上で、イスラム国が宗教的な思想とは全く関係のないことをを裏付けていると断じた。
大統領は「米国は国民を守るために必要なことを続ける。この点において決して容赦しない。米国人に被害が加えられれば、世界中どこでも正義が下されるよう尽くす」と主張した。
その上で、イスラム国がスンニ派、シーア派を問わず何千人ものイスラム教徒を殺害し、多くの女性や子供を拘束し、レイプや拷問を行っていると指摘。彼らの理論は破たんしており、「いかなる神も彼らの行為を許さない」と批判した。
米国家安全保障会議(NSC)はこれに先立ち、約2年前にシリアで行方不明になった米国人ジャーナリスト、ジェームズ・フォーリー氏の殺害映像は、情報機関の分析の結果、本物であるとの判断を示した。
[エドガータウン(米マサチューセッツ州) 20日 ロイター]