解党・党名変更・離党...混沌とした年の瀬を迎えた政党を追う。ネットまで手は回ってる?

党名変更の賛否はさておき、日本のこころを大切にする党のネット準備は完璧でした。
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2015年の終わり、道行く誰もが忙しい師走は政局も他ではありませんでした。

時系列では、

・12月7日、日本を元気にする会から1名が離党届を提出。5名未満となると政党要件喪失の可能性

・12月11日、民主党と維新の党が統一会派結成で正式合意したことを発表

・12月21日、次世代の党が日本のこころを大切にする党に党名を変更。それに反対した1名が離党届を提出

2015年も「統一地方選」「大阪都構想住民投票」「安保法制」「大阪ダブル選挙」など、政局も慌ただしかったですが、12月だけでもこの動き。

バタバタの裏側で、ネット運用は放置されていないのか?

ということで、それぞれのホームページやSNSの動きをウォッチしてみました。

■党名変更と同時にFacebookも完全移行で用意周到 

次世代の党→日本のこころを大切にする党

12月21日、次世代の党が『日本のこころを大切にする党』に党名を変更しました。

昨年夏には党首選で中山恭子氏(現党首)と松沢成文氏(当時幹事長)の対立が浮上し、松沢氏は離党するなどもありましたが、年末には党名を巡って騒がしくなりました。

「党名変更に反対する党員がいる中で強行に行われようとしている」として、参議院議員が1人離党しました。

2015年だけで計5名の議員が離党した日本のこころを大切にする党ですが、ネット管理は用意周到でした。

党名を変更した12月21日に既に新しい党名でFacebookページがオープンし、旧党名でも即座に新しいFacebookページのアナウンス。

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ホームページは「準備中」ではあったものの、古い党名のままホームページを放置することはなく、ネットユーザーへの気配りを怠らずに党名変更の発信を行いました。

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(2015年12月末のスマホ上でのトップページ  現在のURLは http://nippon-kokoro.jp/ に変更されています。)

Twitterでは約2万人いるフォロワーを再構築することを懸念したか、新たなアカウントでスタートせず、ユーザー名を変更する手法を取ったようですが、現在では日本のこころを大切にする党のTwitterアカウント @nipponkokoro として機能しています。

党名変更の賛否はさておき、日本のこころを大切にする党のネット準備は完璧でした。

■分裂・内紛...【維新】の戦いはネット上でも

2015年の1年だけで「分裂」「内紛」「除籍」「解党」など穏やかでない単語がずらりと並ぶ怒涛の年となった【維新】。

10月末に党執行部を巡る事態が勃発した【維新】ですが、10月21日に維新の党(維新)・大阪維新の会(大阪維新)ともに各ホームページで抗戦の構えを示しました。

10月21日 維新の党

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同10月21日 大阪維新の会

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「維新」は弁護士からの回答をネットに公開。「大阪維新」を批判し、自らの正当性を主張。

一方の「大阪維新」は"「維新の党幹事長」を名乗る..."となんとも人聞きの悪いタイトルをつけて応戦するなど、両【維新】ともネットを駆使しました。

その後、ぱっくり割れた2つの【維新】ですが、「大阪維新」は府市ダブル選対応でネット運用をコンスタントに続け選挙は圧勝。

また「維新」は民主党との統一会派結成に動き、そのニュースの更新も滞りなく続けました。

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両【維新】とも小まめにウェブを更新し、最新情報の発信を心がけていることは間違いありませんが、単に他を批判するためのツールとしてだけではなく、また自身にとって好都合な情報を掲載するだけではなく、有権者にとって必要な情報が常に発信されているかが重要なポイントです。

(まとめ)

政局が慌ただしくなると、ネット運用も一筋縄ではいかないかもしれません。

表に出てこない水面下の動きも知りたい国民と一方で情報公開のタイミングは政党側もメディア側などとの駆け引きの状態でしょう。

どの政党もネットでの情報公開に細心の注意を払っていることが伺えますが、国民が本当に知りたい情報がタイムリーにそれぞれのウェブサイトから発信されているのか。

有権者はメディアの情報だけに踊らされることなく、自分自身で各政党からの情報を取り入れた上で、各党のあり方を判断していきたいところです。