イスラム国が新たにスティーブン・ソトロフ記者を殺害か

イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」は2日、米国人ジャーナリスト、スティーブン・ソトロフ氏の首を切断したとするビデオを公表した。
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Reuters

[ドバイ 2日 ロイター] - イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」は2日、米国人ジャーナリストと称する人物を殺害する映像を公表した。殺害されたのは、2013年8月にシリアで拘束された米国人ジャーナリスト、スティーブン・ソトロフ氏(31)とされる。

イスラム国の「米国人記者殺害」映像公開は、ジェームズ・フォーリー氏に続き2人目。米政府は映像の信ぴょう性を確認中としている。

映像では、フォーリー氏殺害と同様、砂漠でオレンジ色の服を着たソトロフ氏とされる男性と覆面をした人物が映し出されている。覆面をした人物は、英国アクセントの英語で、「オバマよ、わたしは戻ってきた。なぜなら、米国がイスラム国に対する傲慢な外交政策をとり、われわれの真剣な警告にかかわらずモスルダムなどへの攻撃を続けているからだ。米国がわれわれへのミサイル攻撃を継続すれば、われわれのナイフも米国人の首を切り続けることになる」と述べた。英国人の人質についても脅迫し、各国に「イスラム国に対抗する米という悪の連合」に参加しないよう警告した。

米国家安全保障会議(NSC)の報道官は声明で、情報機関が映像を分析中としたうえで「事実とすれば、罪のない米国人ジャーナリストを残虐に殺害したとして愕然とするとともに、ソトロフ氏の家族と友人に深い哀悼を示す」と表明し、新たな情報が得られれば発表するとした。

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