超大型ハリケーン「イルマ」の影響で、カリブ海にあるイギリス領バージン諸島の刑務所の建物が壊れ、服役囚100人以上が逃走した。9月12日、BBCニュースなどが伝えた。
BBCニュースによると、逃走者の一部は身柄を確保されたが、ほとんどが逃げたままだという。ダンカン外相は「『法と秩序』が完全に破壊され、とても危険な状態だ」と語った。
イギリス政府は本国からも警察官を派遣し、総勢約1000人体制で事態の収束に当たっているという。
イギリス紙「ニュースアンドスター」によると、イルマの影響で、バージン諸島では5人、カリブ海にある別のイギリス領アンギラ島では4人がそれぞれ死亡した。
政府の対応に対し、野党から批判の声が上がっている。労働党のソーンベリー議員は「遅い、遅すぎる。ハリケーンに対する警戒が出てから1週間はたっているのに、外相はまだ国民の避難の可能性について話している」と述べた。